2021.9.21 仮想通貨マーケットレポート【リスクオフからビットコインも急落する動きに】

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昨日のビットコイン相場は大幅下落。仮想通貨市場全体がリスクオフの流れに飲み込まれたような動きとなっており、ビットコインは44,000ドルの重要なサポートを下抜けする展開となっている。

トピックとしては中国恒大のデフォルトリスクが現実味を帯びてきたことによって、世界の株式市場が一気に反応して大幅下落しており、各国の金利も低下しリスクオフの動き。

仮想通貨市場は株式市場に連れ安となっており、ビットコインのチャートも買い難い形状となってしまっているため、本日はロング方向での短期トレードは危険と判断している。

昨日はオプション市場でも下方向を警戒する投資家が一気に増えたのか、プットオプションを購入する動きが出てきており、下値警戒が強まってきている。

また、9月23日にはアメリカでFOMCがあり、テーパリング観測もまだ残っているが、FOMC前に株価が急落するとFRBも迂闊にテーパリングについてわかりやすいコメントはし難いことから、一旦は40,000ドル付近で中期的なポジションは作っていいと考えている。

米国市場は3指数揃って大幅下落。しかしまだ2%前後の調整という様子であり、まだ調整の余地はあることから株式市場は23日までは上値が重く推移すると考えた方がいいだろう。

ドル円も一時109円前半まで下落。上値が重く推移する中でもドルインデックスが上昇していることから、下落余地も限定的な様子。

足元は中国恒大のデフォルトが起きるかどうかが大きなポイントであり、23日の利払いの状況や中国政府の対応が企業に対して出るのかどうかで大きく左右されそうな状況なことから、短期的な動きで取りに行くのではなく、イベントからの急落が起きれば淡々と拾っていくスタンスで見ておいた方がいいだろう。

ドル円は引き続き109円台前半でロングポジションを作り109円台後半で利食いの短期トレードを行おうと考えている。日経平均株価もまだ下げ余地があることから本日もショート目線を選好したい。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12