2021.9.13 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは狭いレンジでの推移】

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先週末のビットコイン相場は狭いレンジの範囲での推移が継続。下値は44,000ドル、高値は46,000ドル台半ばとなっており、急落後上値が重いものの、下値模索する動きも限定的となっている。

取引所の資金動向を見ると、取引所からの仮想通貨は流出が続いており、現物の売り圧力は減少してきていると捉えることができる。しかしチャートは先週の急落で大きく壊れてしまっているため、正直これからどちらに一旦動くか結論づいていないのが本音なところ。現物が売り崩されない限り、中期的なトレンドは上昇傾向で捉えていいと考えているため、40,000ドル付近までの下落は想定しつつロングポジションは中期的には作って行きたい。

世界経済の動向についても、ECBのテーパリング開始のニュースやアメリカも年内テーパリングの話が出ている中、バリュエーション的に米国株が割高との見方が増加しているため、リスクアセットの急落が起こるとビットコインも連れ安となる可能性があることから一応備えておきたい。NFTの取引高も急落してきており、NFT関連の仮想通貨の下落も始まっていることも気にした方がいいか。

仮想通貨市場のニュースは、アメリカの投資会社の大手であるBain Capitalが仮想通貨関連ファンドを設立することが発表されている。また、メキシコ中銀がビットコインに関してコメントしており、信頼できる法定通貨から程遠いとの述べていることから、まだまだビットコインを利用するには懐疑的な見方が強いということが現れている。

米国市場はNYダウやナスダックが下落。今週は17日に日本のメジャーSQが到来するため、株価は下落しにくいことは頭に入れつつ、下落する局面では日経平均株価は拾っていくスタンスで望んだ方がいいか。

ドル円も大きな動向なく推移。110円を挟んだ展開が続いており、下落した局面では拾いたいが、今どちらにもポジションは取りにくいか。今月下落する場面では年末までのポジションを考えるとロングで攻めた方がいいため、どこかで拾っていく予定。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12