昨日のビットコイン相場は一時下落するも下落幅を取り戻す展開。短期的な三角保ち合いを下抜けしたような形から短期的なショート勢がポジションを作った様子が見られたが、31,000ドル台半ばから反転急騰する動きとなり、ショートカバー優勢の展開。33,000ドル付近まで上昇し下落幅を取り戻す動きとなっている。
ビットコインのハッシュレートも回復傾向となっており、マイニング収益も一旦回復している様子で、マイナー勢も収益がここから回復するかチェックしておきたいところ。プットオプションのポジションが30,000ドル付近に溜まっていることからこのラインの攻防は今後の中期的な動きを予想する上でしっかりとチェックしておきたい。
足元下落幅がビットコインと比較しても大きかったイーサリアムだが、昨日は反転上昇する動きから2,000ドル台を回復する動きに。トレンドは下落基調が継続しているため強気で攻めにくい環境は変わっていないが、中期的には一旦ロングポジションを軽めに作っておいてもいいか。
昨日は大きなニュースはなかったが、GMOコインがコスモス(ATOM)を国内で初めて上場することを発表。またブラジルで証券規制当局がイーサリアムのETFを承認しており、イーサリアムにとっては好材料が出ている。
米国市場はまちまちの展開。パウエル議長の議会証言では顕著な経済回復はなお程遠いとの発言を行っておりハト派よりのコメントを受け、株は下支えされる中、米国債金利は急低下しドルは主要通貨に対して下落。ドル円は109円台後半まで下落しており、引き続き金利が上昇しにくい地合いとなりそうな環境。
ドル円は一旦手仕舞いを行い、買い場探しのタイミングに。米国債金利は長期的なポジションなら上昇方向で仕込んでおいて問題ないと考えている。
株はこれから夏枯れ相場の可能性もあり、ここから一段高とはなりにくいためロングは控えておきたい。VIXのロングで株が下落したタイミングあれば利益が取れるようなトレーディングも気長に待つにはいいか。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 地球環境を守る新たな金融支援、GX経済移行債の役割とは? - 2024年4月5日
- トランジションボンド/ローン、環境への投資を促進するファイナンス手段 - 2024年4月2日
- SDGs債の新潮流、サステナビリティ・リンク・ボンドと発行事例を解説 - 2024年4月2日
- 環境意識高い投資の始め方、グリーンボンドの基本と国内実用例 - 2024年3月29日
- 地方銀行が推進する環境サステナビリティとグリーンファイナンス - 2024年3月29日