2021.7.12 仮想通貨マーケットレポート【アップルのビットコイン購入報道に反応】

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先週末のビットコイン相場は反発が継続する動きに。金曜日32,000ドル台から反発し始め、34,000ドル超の水準まで上昇するも上値が叩かれる展開が続いていたが、日曜日アメリカ時間に報道されたアップルによるビットコイン購入の可能性によって、34,200ドル付近の高値を一旦ブレイクした形となっている。

一方でイーサリアムは週末上値が重く推移しており、2,100ドル台で横ばいの動きが続いており、ビットコインの上昇に追随できていない動きに。

ビットコインは32,000ドル半ばにサポートラインがあるが、下値が切り上がってきており、一旦は36,000ドル方向を短期的に狙いに行くと考えているため、淡々とロングポジションを積んで行く方向性で本日は構えておきたい。

週末のニュースとしては、パラグアイの議員が仮想通貨法案を議会に提出するニュースが出ており、またBlock.one傘下の仮想通貨関連企業BullishがSPACで上場する等好材料もいくつか出ている。

米国市場は3指数揃って上昇。株高となる中で米国債金利も10年が1.36%まで上昇する動きとなっている。ドル円も110円台前半まで反発しているが、ドル高というよりは円安の動きからこの動きとなっており、米ドルは弱い動きとなった。

金利高にもかかわらず米ドルが弱い状況は頭に入れておいた方がいい動きで、ドルインデックスもチャートから少し弱い動きになりつつあることから、ドル円の頭も抑えられやすいか。

また9日に中国人民銀行が預金準備率の0.5%の引き下げを行っており、アナリスト予想よりも大幅に引き下げたことから中国経済の回復鈍化が鮮明となってきていることはポイント。

ドル円は110円台後半で一旦利食いも検討しておきたいところで、再度109円台に下落する動きになる可能性が高いと考えている。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12