先週末のビットコイン相場は続伸。金曜日には33,000ドル付近で推移していたが、何度も下方ブレイクを狙うも失敗しショートカバーを巻き込み上昇。鍋底のようなチャートを描きつつ、36,000ドル手前まで上昇する動きとなった。
6月16日付近の高値からのレジスタンスラインが35,000ドル付近にあったがここを明確に突破してきているため、トレンドは引き続き上昇方向で考えるのが自然。
本日も淡々と下落した場合はロングポジションで攻めることがいいと考えており、デイトレードでのターゲットは36,500ドル付近で細かく利食いをする方がいいか。
ニュースとしてはビットコインの難易度調整が行われ、−27%前後という過去最大の下方向での調整が起きている。
ハッシュレートがここから底打ちを見せると相場反転の兆しとなりうるため、中長期的にもここからショートポジションでは攻めにくい地合いとなってきていることから、引き続き30,000ドルを明確に割れてくるまでは上方向で考えておきたい。
米国市場は3指標が揃って上昇。注目されていた米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想72万人増に対して85万人増と予想対比良好な数字を示したが、失業率が5.9%と予想5.6%に対して悪い数字が出ていることや、労働参加率もあまり大きく上昇していなかったことから、短期的にドルロングのポジションが巻き戻される展開となっている。
ドル円は111円付近まで下落してきており、米ドルは対主要通貨で軒並み下落する動きに。しかしタカ派姿勢が強まらないだろうという思惑から株式市場は堅調な展開となり、米債金利は低下するという動きとなった。
ドル円は夏場に下落しても109円台がいいところと考えており、今回の雇用統計を受けたドル安の動きが続きドル円が下落すれば、年末の円安に備えてゆっくりと仕込んでいきたいところ。
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中島 翔
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