先週末のビットコイン相場は上昇。足元35,000ドル付近まで下落していたが、反転39,000ドルまで超えてくる展開となり、大幅上昇する動きとなった。
材料としては、米電気自動車大手テスラのCEOイーロン・マスク氏がテスラ社でビットコインは売却しないことや、ビットコイン決済を今後再開する可能性を示唆したことが材料視されたようなコメントが見られるが、個人的には短期的な損失確定の売りがある程度進んだことで需給環境的に上昇しやすいこと、5月下旬からの三角保ち合いを上抜けしたことなどが影響したものと考えている。
一旦はターゲットとしていた40,000ドルに近づいているため、ここら辺で利益確定も検討。
仮想通貨市場のニュースとしては、タイ証券取引委員会がNFTサービスを取引禁止にするとの報道が出ており、NFTの規制が定まっていない中、一旦取引を禁止する動きとなっている。
ビットコインの資金フローとしては短期勢の損失確定の売りは大分出尽くした状況であり、一方で、長期保有の投資家は利益が出てている水準であることから、ポジションを積み増している動きが継続。取引所からウォレットへの送金も増加しており、手元で長期保有をするような動きがフローとして出ている状況。
米国市場はS&Pが最高値を更新する動きが続いており、米国債金利も若干上昇する動きに。
ドル円は109円台後半まで小幅上昇しており、110円に乗せてくるのは時間の問題と考えている。今週は米国でFOMCが開催されるため、FRB高官が現状の米国市場をどのように見ているか注目。
特にCPIが上昇してきている中、この動きに関して一過性なものと捉えてくるかどうか等注目する点がいくつかあるが、再度弱まっているテーパリング議論が再燃した場合は株価の上値は重くなりやすく、ビットコインの上値の重さにも繋がるか。
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中島 翔
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