先週末のビットコイン相場は急落。週末からジリジリと値を下げていたが、本日早朝に米電気自動車大手テスラのCEOイーロン・マスク氏がビットコインを売却するようなコメントを出したことにマーケットは反応し急落。48,000ドル付近から一気に下落し44,000ドル台までの急落を見せた。
短期的なサポートラインでもあった48,000ドルを割れたことで、ストップロスを誘発したことも値幅を大きくするポイントとなった模様。自律反発したとしても48,000ドルが短期的な目処か。
CMEとの窓も4,895ドルもの大きな窓が空いており、本日はまずここを埋めに行く動きになるか注目。窓埋め狙いの短期的なロングも検討したいがチャートの形状が悪過ぎるため、迂闊なロングは保有しにくいか。
一方で、アルトコインはビットコインと比較しても相対的に強い地合いが継続しており、イーロン・マスク氏が言及を続けるドージコインの下落幅は限定的となっている。本日はアメリカの納税日でもあるため、個人投資家の換金売りも出ていたか。
ビットコインの急落によってドミナンスはさらに低下。
ビットコインの価格の変動が株や債券など伝統的なアセットクラスに影響を与えることはないが、逆に株式市場がさらに調整からの下落を見せると、今のビットコイン相場が敏感なことから影響をある程度与え始める可能性があると個人的には考えている。
オプション市場でも40,000ドル付近になると、10,000BTC程度のポジションが残っていることやテスラ社のビットコインの購入価格が30,000ドルから40,000ドル付近と想定されているため、40,000ドルあたりまでは意識しておきたい。
本日はCMEの窓埋めを注意しながらトレンドフォローでショートを検討。

【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら

中島 翔

最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 米国CPIは強弱混在。ドル円の介入警戒水準は?プロトレーダーが解説【2023年9月】 - 2023年9月19日
- 注目のスポーツNFTプロジェクト – 株式会社ドリコムとWIN3株式会社が創るSports3の世界 - 2023年9月13日
- 米国の雇用統計は強弱混在でドル円はどうなる?利上げ見通しやポジションの取り方も解説【2023年9月】 - 2023年9月5日
- 日本株投資とFX、どちらもトレードするメリットは?ポートフォリオの作り方も解説 - 2023年9月4日
- 東京証券取引所が取り組むデジタル債の研究、GDTBとサステナビリティ・リンク・ボンド - 2023年8月31日