2021.5.13 仮想通貨マーケットレポート【仮想通貨市場は一気に調整ムードの展開に】

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昨日のビットコイン相場は大幅下落。日中は57,000ドル付近で推移していたが、米電気自動車大手のテスラがBTC決済を中止したとの報道を受けて一気にビットコインを主導で急落。

これまで上昇していたドージコインやイーサリアムなども調整する動きとなっている。また、ドージコインを筆頭としたお犬銘柄と呼ばれる通貨が急騰していたが、一気に下落方向に転じているかのような動きとなっており、一旦のバブルは終了と言ったところか。

下落幅としてはビットコインは10,000ドル以上下落しており、流石にこの動きと見せられるとビットコインに参入しようとしていた投資家も少し様子見ムードが広がると思われるため、迂闊にロングポジションは作りにくいチャートになってしまっている。

米国市場は米国債金利は10年が1.70%付近まで上昇する中、NYダウは−680ドルの大幅下落となっている。本日の日経平均株価も−400円以上で推移しており、少し買い辛い展開が予想される。一方で米国債金利が急騰していることでドル円が急騰しており、109円台後半まで上昇。現在は株安=円高というロジックは通用しないため注意しておきたい。

リスクアセットから短期的には逃げようとしている様子が足元で見られていたため、ビットコインに投資をしていた一部機関投資家も今回のテスラ社を材料に一旦ポジションを閉じる動きが見られているか。

ビットコインのテクニカルは下落方向を示唆しており、迂闊なロングは危険と判断。短期的には52,000ドル付近までの自律反発はあってもいいかもしれないが、株式市場の上値が重くなる中では強気でロングは行きにくいと考えている。短期的な下値目処は48,000ドル付近であるため、本日はここがサポートされるかどうか注目。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12