先週末のビットコイン相場は上昇。一時50,000ドル台半ばまで下落していたビットコインだが、短期筋のロングポジションが投げさせられた後は売り圧力も続かず、再度切り返す動きとなった。
先週末からの材料としては米暗号資産取引所Coinbaseでの大口出金や、オプション市場での80,000ドルのポジションの積み上がり、下落する過程での現物買いの増加や、暗号資産取引所大手Binanceでのショートポジションの積み上がり等を勘案すると、ショートエントリーは難しかったと考えるのが自然か。
一旦短期のショートポジションも大分解消されたため、次のターゲットは2月21日の58,000ドルから59,000ドル付近と考えており、ここで頭を叩かれると綺麗なヘッドアンドショルダーを形成することになるためロングポジションの投資家は注意したい水準。
ビットコイン投信のフローを見ても購入額は減少していることから、ここから更なる上方向へトレードし続けるのは難しいが、アメリカの経済対策内における個人給付の部分が暗号資産市場に与える影響は考えておきたいところ。
テクニカルでは短期的にはロング方向でチェックすべき動きであり、一旦は58,000ドル付近までは試すと想定している。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
The following two tabs change content below.
中島 翔
一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日