SIIF、地域で小規模事業の承継問題に取り組むココホレジャパンに出資。J-KISS型新株予約権を活用

一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は3月25日、地域の後継者問題を解決する自治体・金融機関向け継業支援プラットフォーム「ニホン継業バンク」を運営する岡山県のベンチャー企業ココホレジャパン株式会社に出資したと発表した。J-KISS型新株予約権を活用した。

ココホレジャパンは「経済合理性だけが優先される社会では承継することが難しい、地方の仕事を承継する新しいビジネスモデルの構築」を目的として、ニホン継業バンクを運営している。地域の極小規模事業の事業承継を対象に、事業譲渡をはじめ、インターンの募集やノウハウの提供などの選択肢を通じたマッチングプラットフォームを提供する。特に「経済合理性を優先するM&Aでは承継の機会が与えられない地域の小さな仕事の本質的な価値」を重視。

基礎自治体単位にサブスクリプションモデルでサービスを提供、地域との協働により仲介手数料無料、高齢者へのオフライン対応、事業譲渡(売る)以外の選択肢を提供する。現在は北海道三笠市、石川県七尾市、岐阜県郡上市、岡山県美作市、瀬戸内市の5地域で継業バンクを開設、小規模事業者がニホン継業バンクを通じて継ぎ手を募集し、後継者内定を成功させた。

SIIF は2020年4月に「お金」や「ヒト」「モノ」など、事業資源の新たな循環の仕組みづくりについて研究開発するためのアクセラレータ―プログラム「ハルキゲニアラボ」を開始。ココホレジャパンはハルゲニアラボの第一期生で、SIIFは助成金の提供およびプロジェクト実施のサポートや社会的インパクトマネジメントの研修提供などの事業開発支援を行ってきた。SIIFは「同社がニホン継業バンクで事業承継のマッチングできたのは地方自治体が参画するサブスクリプション型のモデルを開発したことによるところが大きい」と今後の拡大に期待を寄せる。

J-KISS 型新株予約権は、有償の転換価格調整型の新株予約権。資金調達の際に使う株式に転換できる新株予約権を、資金の拠出と引き換えに投資家に交付する仕組み。あらかじめ公開されているひな形を利用すれば、2つ程度の項目を決定するだけで投資契約を締結することができるため、特にシード期のスタートアップが簡単かつスピーディーに資金調達しやすい。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG投資チーム

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