2021.3.19 暗号資産マーケットレポート【ビットコインは60,000ドルの乗せられず】

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昨日のビットコイン相場は上昇。朝方の上昇によって短期的には上値追いの動きを見せ、60,000ドル付近まで到達するも、60,000ドル付近では売りフローが断続的に発生し下落。57,000ドル付近まで軟化する動きとなっている。

昨日はFOMCのハト派な内容を受けてリスクアセットが上昇、ビットコインも追随する形となっており、アメリカの巨額な経済対策もビットコイン相場の底堅い展開を支えるか。

NY市場では低下していた米国債金利がインフレ期待の高まりを背景に上昇、米国債金利が上昇する過程でドル高地合いで推移する中、株に影響すると円高懸念も出てくるためドル円は109円付近から上下ともに動きづらい状況となっている。

米大手金融機関モルガン・スタンレーが機関投資家向けにビットコインファンドへのアクセスを提供するという話題が出ており、引き続きビットコインに対して機関投資家が興味を強めている様子が伺える。バンク・オブ・アメリカのバンカメレポートでは、機関投資家はビットコインよりもイーサリアムに価値を見出しているとするアンケート結果も出ており、ビットコインの上昇一辺倒の相場を少し考えさせられる結果も出てきている。

テクニカルでは引き続き上昇方向で見ておくべきだが、60,000ドルを超えると62,000ドルが見えてくるような形状となっているため、一旦は60,000ドルを超えてくるか注目したいところ。中長期的にはビットコイン売りイーサリアム買いというトレードもありと個人的には考えている。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12