昨日のマーケットはNASDAQが下落しNYダウは横ばいの動きに。
注目されたのはマンハイム中古車価格が2021年8月以来の水準まで大幅に低下しており、中古車市場でも供給不足から需要減退に完全に切り替わってきていることがわかる数字が出てきている。
足元の相場は11月に続いていたハト派期待から、雇用統計やISM非製造業指数等の数字を受けて、市場が予想している以上にハト派的な動きがすぐには強まらないとの観測から一旦は株高が落ち着きジリ安の動きが続いている状況。
来週のCPIやFOMC、そして12月ということを考えると投資家としては無理に動く必要性はないと考えており、年内は休暇ムードとなるかもしれないことから、11月で短期的に株高でトレードしていた投資家はポジションを落とし始める可能性があるだろう。また12月はアメリカで納税の月でもあるため、初旬は株高となりやすいが、後半はそこまで伸びないことも頭に入れておきたい。
米国債金利は低下しており、10年金利は等々3.42%付近まで低下。ドル安はそこまで進んでいないもののドル円は円高の動きとなったことから、137円台から136円台まで下落。
逆イールドの幅が拡大しており、リセッションはほぼ確実だと判断できる動きとなっている。大手金融機関もリセッションに備える動きが続いており、景気後退が起きるという前提で投資家としても考えていくべきところだろう。
昨日はロシアのプーチン大統領が核戦争のリスクが高まっているとの発言が出ていた。
また昨日はカナダ中銀が0.5%の利上げを決めており、6会合連続での利上げとなった。しかし利上げ中止も示唆しており、0.5%の利上げは市場では織り込み済みだったことから若干カナダドルは売られる展開に。
仮想通貨市場は軟調な展開に。ビットコインは17,000ドルを割れており、イーサリアムも1,200ドル台前半まで下落していたが、そこまでの大きな変動は見られず。
マイナー勢の売り圧力を見ると、過去大底をつけていた水準になっていることから、この材料からは一旦底をつけたと信じたいようなデータもある。
昨日はCoinbaseの売上の話題が出ており、売上が半減していることから、今年株価が80%超の大幅下落と合致した数字となっていた。今年の動きをみて、オンタリオ州の年金基金等も仮想通貨企業への投資は検討しない可能性が報じられており、機関投資家の仮想通貨離れが加速するかは不安視するところ。ゴールドマンサックスのように買収を考えているところもあることから、来年春にかけて相場が落ち着いてくることを祈るしかない状況だが、正直今買えるという雰囲気でもない。
ポジションは全く変えておらず、NYダウのショート、ドイツDAXのショート、イギリスFTSEのショートやEURGBPのロングやゴールドのロングは長期で保有している。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日