昨日のマーケットは株式市場が下落。特にNASDAQ等ハイテク関連の下げが目立った。米国債金利も低下しており、10年金利は一時3.51%まで低下と雇用統計後の上昇が帳消しになってきているような動きに。ドル円は一時136円を割れる動きとなっていたが、NY時間に下げ幅を縮小させ、再度136円台後半へ。
足元は急激にハト派的な期待を織り込みにいきながら株高、金利低下の動きとなっていたが、足元は雇用統計やISM非製造業指数等強い数字が出てきたことで短期ゾーンを中心に金利低下は止まっている状況ということもあり、ドル高方向で昨日も推移している印象。
米国債金利は2年ゾーンと10年ゾーンで動きが全く異なっており、逆イールドは拡大する動きが継続している。
米国株に関しては米国の悪い決算を織り込みにいく可能性が高くなってきており、株価と企業業績が全く異なった動きになってきていることから、一旦株は調整局面にここから入っていくか。再度年初来安値を模索するような動きにはならないだろうが、ある程度の調整は覚悟しておいてもいいだろう。
原油は続落しており、1バレル74ドル付近まで低下する動き。サウジアラビアがアジア向けの輸出に対しての販売価格を引き下げており、需要が明確に減退してきていることが把握できる動きが出てきている。
またECBの高官から相次いでインフレがピークというコメントや中立金利までそろそろ近づいているというコメントが出ており、利上げペースの鈍化を視野に入れている可能性もある内容が出てきていることは注意。
ニュースとして面白い動きはモルガン・スタンレーやゴールドマンサックス、バンク・オブ・アメリカ等大手金融機関が相次いで採用を縮小させていることである。これはリセッションを見越した動きであり、個人の視点の営業マンは採用を継続させるものの、IBDやマーケット関連の採用は控えるような動きとなりそうだ。
また円安トレンドが終了との見方が強まっており、日本企業の円安で恩恵を受けていた銘柄に関してはここから来年にかけては上値が重くなりやすい地合いとなってくるだろう。
仮想通貨市場は落ち着いた値動きに終始。
Profit/Loss Ratioをみるとビットコインは損失を出した金額が利益を出した金額の14倍程度まで拡大しており、過去のデータから判断すると底値とも言える位置まで到達している。一方でここからの売りというのは警戒せざる得ないが、もしかしたらFTXショックが大底をつけたと言える日がくるのかもしれないというシナリオは持っておきたい。
ニュースとしてはゴールドマンサックスが仮想通貨企業を買収を検討するのではないかとの話題が出ており、このタイミングで大手金融機関の参入する気配が出てきている。
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中島 翔
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