昨日の株式市場は米国市場が休場となり、閑散とした1日。欧州では株式市場が堅調な動きを見せている中、イギリスは若干軟調な展開となっており、時価総額で欧州ではトップとなっていたが、現在フランスに抜かされそうな動きとなってきている。
昨日イギリス中銀のラムスデン副総裁が追加利上げを支持するも、景気とインフレ圧力が予想に反して推移すれば利下げも検討するとのコメントを出しており、現在イギリス中銀が予想している政策金利の最大値となっており、ここから利上げを進めるのは容易ではない様子。
イギリスでは住宅関連銘柄の株価の落ち込みが顕著になってきており、消費者の家計も厳しくなってきていることから、景気に大きく悪影響が及ぶ場合は利下げという話も出やすくなってくるだろう。
ドル円は一昨日の動きが継続しており、一時138円台付近まで下落していたが、一旦は自律反発する動き。ユーロドルも1.04台半ばまで上昇したが、そのまま上値を追っていく動きは限定された。
欧州議事要旨は多くのメンバーが0.75%の利上げを支持しており、一部のメンバーが0.5%の利上げを支持していた。現在EU圏ではインフレやコアインフレともに上昇基調となっており、一旦収まるのかどうかは不透明な状況が続く中、南欧諸国等の景気も考えながらの舵取りとなるため、ドイツやフランス等先進国だけの状況で考えるのが難しいか。
仮想通貨市場は大きな変動なく推移。FTXの波乱の動きは一旦落ち着いている状況となっており、現在米国株が堅調な地合いであること等リスクアセットが総じて堅調なことから底堅く推移しているか。
アメリカの利上げペースの鈍化は仮想通貨市場にはいい影響を与えるが、一方で考えておくべきは「上昇圧力にまではならない可能性があること」であり、あくまで底堅く推移させるための1材料に過ぎないと考えている。
ニュースではメタマスクがIPアドレスで個人データの収集を開始したと発表しており、匿名性のウォレットにメリットが大きいものだったが、この動きが続いた場合メタマスクは使いづらいものになるだろう。
ロシアでは国営仮想通貨取引所を立ち上げすることを検討している様子。国内ではBITPointがSHIBを新しく取り扱いを開始するとのニュースが発表された。
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中島 翔
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