昨日のマーケットは株式市場が一時下落するも反発し前日比あまり変わらない位置まで反発する動きに。足元はFRB高官が相次いで市場が期待している利上げ停止観測を打ち消すかのような発言が続いており相場の重しになっている。
米国債金利は上昇する動きとなっており、米ドルは対主要通貨に対して上昇。ドル円も139円台での推移が続いていたが、上昇する動きとなり、一時140円台後半まで上昇した。
昨日はセントルイス連銀ブラード総裁が政策金利を最低でも5%-5.25%まで引き上げることが必要との見解を示し、またサンフランシスコ連銀のデーリー総裁も利上げの一時停止は選択肢にはなく議論もされていないということをコメントしていた。
しかし株の動きを見ると高官が必死でタカ派的な印象をつけたい思惑とは異なり、堅調な地合いとなっているという点はポイント。相場の地合い自体は強いため、後は調整局面で引き続き米株は拾っていくことが有効と思われる。しかし11月も下旬となり、感謝祭まであと1週間を切っていることから今年の相場もそろそろ終わりというスタンスでポジション調整に入っていくことが懸命か。
原油価格も昨日は下落しており、12月5日にEUがロシア産原油の禁輸措置が発動されることから、先んじて買ってくる投資家が多かったが、需要の大幅な減退により、手仕舞売りのフローが目立った。
朝方発表された日本の全国コアCPIが前年比3.6%の上昇となっており、前月の3.0%の上昇から伸びが加速している。現在日銀の政策変更の可能性が海外勢から予想される声も聞かれる中、このまま日本のインフレが加速した場合はより政策変更に注意する必要があり、政策変更の期待が高まると円高方向で反応しやすい地合いになることから、円ショートを保有している人はリスク管理に注意しておくべき時期にきているだろう。
また昨日はイギリスでハント財務相が大幅な支出削減案と大規模な増税案を発表しており、ポンドが下落。しかしイギリスのFTSEはそこまで下落しておらず今後の反応がわからない状況。予想インフレ率も来年7.4%とかなり高い水準になっており、どこかで金融政策をタカ派にしながらインフレ抑制をしっかりと行っていく方向になるのではないかと考えているが、政府は住宅ローン金利を引き下げる必要性があると認識しているためなかなか政策金利を急速に引き上げるのは困難な状況か。
仮想通貨市場はそこまで大きく動きがない中、SOLだけは17日夜に一時下落する動きに。
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バイナンスやOkexでソラナ版USDCとUSDTが停止しており、SOLはもしかしたら急落する動きが出やすくなるかもしれない。財団としては3年は持つとコメントしているとの声もTwitterで聞かれているが、その前に大体仮想通貨は意図せず死んでいくので注意しておきたいところ。どちらにしても仮想通貨に投資を行うタイミングではなく、FTXの影響を見極める状態なので今年はあまり動かない方がいいか。
イエレン財務長官もFTX破綻に関してコメントしており、効果的な監督体制を構築する必要性について述べていた。
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中島 翔
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