先週末の米国市場は株式市場が急落。ミシガン消費者信頼感指数で1年後の期待インフレ率が5.1%に上昇したことや、5-10年先のインフレが小幅上昇したことを受けて金利が大幅に上昇し株式市場は下落する展開。
株式市場は木曜日にショートカバーから急上昇していたが、上昇分の半分以上を失う1日となっており、NASDAQに関しては3%超の下落となっていることから、再度年初来安値を伺う展開になると考え始めている投資家が増えてきている。
米国債金利も10年も4%を突破しており、金利上昇が再度ペースが上がってきている動きとなっている。
金利上昇から米ドルは上昇し、ドル円は1998年の高値を超えて148円台後半まで大幅上昇。この水準までいくと神田財務官からは更に強いトーンで「いつでも断固たる措置を取る」というコメントが出されていたが、黒田総裁が緩和を継続するスタンスを明確にしていることから、介入しても再度円安に戻ってくるという動きしか想定ができないような状態なため、完全に無視されている状況だろう。
一方で既に介入警戒感は広がっており、週明けこのまま150円方向まで推移すれば一度介入せざる得ないと考えられており、一旦ドル円は下のところで指値を置いておくのはいい戦略かもしれない。
米ドルは対主要通貨に対して上昇しており、米ドル一強体制がこのまま継続するのかどうかがポイントだが、新興国も含めてドル高に悩まされている状況でもあるため、G20で協調で何か行動を起こす可能性があるかもと噂する話も出ている。
またイギリスではクワーテング財務相が更迭され、トラス政権が打ち出していた減税策を取りやめ、また公約として掲げていた法人税増税凍結すら撤回するという状態となっており、混乱が収束しない状況になりつつある。
仮想通貨市場は株式市場の下落に連れてビットコイン中心に下落する展開となっており、ビットコインは一時19,000ドルを割れる展開に。
仮想通貨市場は冬の時代が続いているが、Web3関連の開発者は今年も関係なく開発を続けているようで、ブロックチェーン上に展開され検証されたスマートコントラクトの約36%が2022年に増加したものというデータが出ている。
引き続きまたネタがほとんどなくなっているが、ポイントは変わっておらずアメリカの利上げがいつ打ち止めになるのか、そして株式市場が短期的にも反転上昇する場合はビットコインも再度年末にかけて回復する動きとなるため、その動きやポイントだけは遅れを取らないようにしておくスタンスでゆっくり構えておく予定。
ポジションはドル円は損切りをしており、そのほかのポジションは維持。
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中島 翔
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