昨日のマーケットは株式市場が続落。引き続き雇用統計前に持ち高調整から株安の展開が続いた。
昨日はFRB高官からタカ派的な発言が引き続き出ていることによって金利が再度上昇しドル高、株安が進行したという動きになっているが、金利も一旦調整するような形で低下していたことから、この辺りで上昇することに対して違和感はないか。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁や、シカゴ連銀のエバンス総裁もインフレ鈍化にはまだ至っていないことやコアインフレを引き続き懸念しているというようなコメントも見られており、FRBメンバーは引き続きタカ派での目線を維持しているというところ。エバンス総裁は政策金利は来春までに4.5%-4.75%まで引き上げる可能性も指摘しており、これはマーケットが来年から利上げは行わないという予想とはまだ異なる見解を示していることがどのように相場に影響するかは引き続き考えていく必要がある。
ドル円は米ドル高に伴って、145円台まで上昇する動きとなっており、再度介入を行った水準に入ってきており、ここからはどのように日本政府が対応するか注視されるラインになってきているだろう。
米ドルは対主要通貨に対して上昇する動きとなった。足元続いていた株高は「ベアマーケットラリーではないか?(下落トレンド時の一時的な反発)」とも言われているため、再度二番底か底割れを警戒している向きもある。
本日はアメリカの雇用統計が発表されるため日中の値動きは小さいか。雇用統計は失業率が8月から変わらずの予想となっており、雇用者数も25万人と前月の31.5万人から減少するという予想がされている。平均時給は前年比で+5.1%と8月の+5.2%から若干低下するとの予想だが、失業率が本当に上昇しないのかという点が個人的には疑問なところ。ここで4%あたりの数字が出てくれば再度ドル安金利低下の方向で進む可能性があるため、その数字は確認しておきたい。
仮想通貨市場は米国株式市場が下落する中で軟調な展開に。ビットコインは再度20,000ドルを割れる展開となっており、動意の薄い展開が続いている。
特段市場を動かすようなトピックもないが、昨日BSCチェーンで不正流出があったということが話題となっている。またチェイナリシスが公表したレポートでは昨年の7月からの1年間で一番取引量が増加した国は中東、北アフリカ地域ということが公表された。
その後南米が続いており新興国やフロンティアと呼ばれる国々での仮想通貨の普及が目立っている状況か。
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中島 翔
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