昨日のマーケットはFOMCを前に株式市場は再度下落する展開に。2年債金利もいよいよ4%に到達する勢いとなっており、金利高の中で株が下落する反応となった様子。
足元で気になるのは米ドル上昇の強さが金利の上昇以上に見られないことと、日本円の円売りムードが後退していること。
ドル円は昨日も143円台での推移となっており、欧州通貨の対円は下落する動きとなっていることからもFOMCや日銀政策会合を前に、日本円ショートのポジション調整を行っていると予想されるような動きとなっている。
本日のFOMCの市場予想は下記の通り、0.75%の利上げがコンセンサスとなっており、0.75%となった場合は短期的に株高でドル安で反応するかもしれないが、正直短期的なポジションがどちらなのか判断しにくいため値動きが読みにくい状況。
そのためポジションは一旦フラットで構えておきたく、FOMCでのギャンブル的なトレードはしない方がいいだろう。
アメリカのリセッション懸念は強まっており、中期的には株式市場の上値は重くなりやすいと考えているため短期的な上昇にはついていきなくないが、年末までの上昇するアノマリーや中間選挙を控えていることを考えると10月から11月に株式市場のショートするには躊躇せざる得ないとも考えており、もう少し相場の動きを見てから判断したい。
仮想通貨市場は軟調な展開。
ビットコインは再度18,000ドル台後半まで下落してきており、イーサリアムの1,300ドル台前半と上値の重い展開が継続。ビットコインの年初来安値は17,000ドル台後半で一回はここを目指しにいくチャートになりつつあるが、本日のFOMCを控えて本日はそこまで動きは出ないか。
一方でリップルが昨日大幅上昇しており、現在行われているSECとの裁判で、略式判決の申し立てを提出したことが材料視されたか。しかしこれは短期的な上昇としか考えることはできないため、上昇したタイミングでは戻り売りでいいかと考えており、一旦ショートで勝負しても問題ないか。リップル単体で上昇し続けることは現在の市場環境では難しいと判断した方が懸命だろう。
仮想通貨の動向を考える上では仮想通貨市場特有の材料で値動きが形成されているとは思えず、大きな世界経済の動向の変動が仮想通貨の方向性を考えべきと思っていることから、オンチェーンデータ等は買いのサインが出ているが、シンプルに株価はいつ回復するのか?、利上げはいつ収まっていくのか?、だけで判断してもいいのではないかと思っている。
現在のポジションはポンドドルを先週から保有しており、現在マイナスだが、長期的なスパンで打診エントリーしている程度で、腹をくくったポジションではないため200pips程度下落したら買い増すスタンスで余裕を持ってポジションを保有している。
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中島 翔
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