昨日のマーケットは米国株式市場が続落。先週からのジャクソンホールの流れが続いており、2日の雇用統計までは売られる展開が続きそうな状況。
米国債金利も10年3.20%まで上昇しており、2年金利は3.45%と6月の最高値を突破して上昇する動きとなった。
昨日注目されていた雇用統計の前哨戦でもあるADP雇用統計は予想外に弱い数字が出てきていたものの、市場参加者のセンチメントが変化することにはならなかった様子。
ユーロ圏ではHICPが発表されており、+9.0%の予想に対して結果+9.1%となっており引き続きユーロ圏の物価上昇は収まる気配がないことから、ECBが利上げ姿勢を強めるとの姿勢が予想される数字だったことでユーロが上昇する動きとなった。
ユーロドルは1.00台半ばまで上昇しており、米ドルも強い地合いの中でもユーロの強さが顕著に表れていた1日となっているが、短期的にユーロをショートしていたショートカバーのフローが入ったと見られる。
個人的に気になったのは中国PMIが発表されており、49.4と市場予想を上回っているものの、目安となる50.0を下回っており、引き続き中国経済が弱いということが確認できる数字も出ていたこと。中国経済が予想外のタイミングで急に世界経済に影響を与えることがあるため、注意しておきたいか。
現在はタカ派を織り込みにいっている状況下でもあるため、この流れに逆らってはいけないと考えつつも、中期的に続くかどうかは不透明なので、機動的な売り買いを行わないといけないと考えている。
仮想通貨市場は大きな変動なく推移。
ビットコインは20,000ドル台で定着しており、イーサリアムは一時1,600ドル付近まで上昇したものの、上昇方向で推移し続けることはなかった。
ビットコインのNVRV Ratioも下記チャートの通り、再度仕込んでいっても問題ない水準まで低下しつつあるが、株式市場との相関も高いことから、株式市場が下落を続ける間はなかなかロングで入れないと考えている。
Stablecoin Supply Ratioも一旦ビットコインは24,000ドル台まで上昇したタイミングで若干回復するような動きを見せたが、足元の下落で再度低下する動きに。
引き続き長期的な目線でゆっくりと買っていくか、短期的な下方向で攻めるかというところか。
ポジションはNYダウ、日経平均、英FTSEショートを保有し続けており、利益確定のタイミングを図っている状況。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日
- 銀行預金のリスクとは?インフレ時代に必要な資産形成の基礎知識を解説 - 2024年9月25日
- Verraが新たに発表したABACUSラベルー高品質カーボンクレジットの新基準と市場への影響 - 2024年9月20日
- カーボンクレジット取引の最前線:JCEXの概要と特徴 - 2024年9月18日