昨日のマーケットは米国株はマチマチな展開となっており、NYダウは下落するも半導体指数は上昇する動き。
米国債金利は10年が等々3.07%まで一時上昇するような動きとなっており、金利高が継続する中、米ドルは売られる展開となっており、チグハグな動きとなっている状況。
昨日は米国で総合PMIが発表され、予想を大きく下回ったことによって、相場が大きく反応し株安、米ドル安の動きへ。ドル円は137円台半ばから、136円台まで下落。その後、米国の新築住宅販売件数も予想対比悪化したことによってさらに米ドル売りに拍車。ドル円は135円台に一時突っ込むような動きとなった。引けにかけて136円台後半まで持ち直しているが、チャートが悪い形になってきていることからドル円の上値は重くなりやすいか。
ドル円は10年金利よりは2年金利に連動していることが下記のチャートから把握できる。
ユーロドルも一時パリティあたりまで回復する動きとなっており、米ドルは対主要通貨に対して調整安という動きとなっている。金利が上昇しているため、ある程度は米ドルの下支えになるかと思うが、ジャクソンホールまでは動きにくい印象。
オプション市場を見るとジャクソンホールを特に重要なイベントとは見なされていないような数字となっており、オプションコストもそこまで高くなっていない状況。現在FRB高官のタカ派的な発言が相次いでいる中、市場もある程度織り込んできていることも、このオプション市場の数字に繋がっているか。
現在ユーロ圏では天然ガスの急騰や電気代の急騰、過去500年で一番ひどいとも言われている干ばつ等いいニュースがない状況のため、ユーロが上昇したタイミングでは売られる地合いがまだ続くだろう。
仮想通貨市場は目立った動きなく推移。
ビットコインも21,000ドル台半ばの推移となっており、イーサリアムも1,600ドル付近で横ばいの動きとなっている。
しかし足元は取引高が上昇してきており、下落した後に押し目と判断した投資家が現物を購入している様子。一方でこれまで長期で保有している投資家が投げる動きも出ているようで、損失を抱える投資家のアドレスが増加していることから把握できる。売り買い両サイドのフローが散見されることから、上値が重い展開となっているか。チャートから見ても時間調整の雰囲気が強い印象となっており、どこかで短期的には下攻めをするのではないかと考え始めていることもあり、短期的なストップロスの動きには注意したい。
ポジションは変えておらず日経平均先物の買い戻しのタイミングを図っている状況。
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中島 翔
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