昨日のマーケットは本日の日銀政策会合、ECB理事会という中央銀行イベント日を控える中、ユーロが下落。
ロシアのプーチン大統領がガス供給を停止する可能性があるという認識を示したことにより、昨日天然ガスは供給されるだろうという思惑から一転するような内容をコメントしたことで、ユーロが下落。ヨーロッパはガス需要全体の40%がロシア産に依存しており、パイプラインからの供給は90%依存していることから供給されるかどうかというのは引き続き注目しておかないといけないポイントだろう。IMFでもロシア産のガス供給が止まった場合経済生産の4.8%を失う恐れがあると警告している。
またイタリアでもドラギ首相率いる連立与党が崩壊の兆しを見せており、欧州経済は混迷を極めつつある様子。
米国市場はネットフリックスが予想外にいい数字が出てきたことで大幅高。Amazonやアップルも買われる展開となりNASDAQを押し上げて1.6%高となっている。
現在国際的にコモディティ価格の高騰に陰りが見え始めており、原油については足元米ドルと逆相関の動きが強まってきている。ここから判断できることは現在インフレ懸念からリセッション懸念に米国は移行しつつある中、インフレヘッジのコモディティ買いというポジションが一旦整理されているということであろう。
本日は日銀政策会合、ECB理事会というビックイベントが控えており、日銀政策会合では政策変更がなく緩和路線を維持というのが市場の予想となっている。ここに少しでもタカ派な内容が入ってくると市場は反応することになるだろう。またECBは0.5%の利上げの可能性が指摘される中、パイプラインの話でも動向が変化するため、ユーロは上下に動きやすいものの方向は全く予想できない状態となっている。
仮想通貨市場はビットコインは続伸しており、一時24,000ドルを突破する場面も見られた。しかし24,000ドルでは上値が叩かれる状況となっており、23,000ドル付近まで軟化。
イーサリアムも一旦の上昇は止まっており、1,500ドル付近で推移している。
仮想通貨市場のニュースとしては、テスラ社が保有しているビットコインの75%を売却したと第2四半期のレポートで公表された。
個人的にはここからの上値追いはまだ時期尚早であり、来週のFOMCを控える中では本日くらいからは上値が重くなりやすい展開となると考えている。
ポジションはユーロ円のショートは短期で日中利益確定を行っており、他のポジションは変わらず。
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中島 翔
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