今回は、CryptoNinja Partnersについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
2021年以降、「NFT(非代替性トークン)」が注目を集めています。ブロックチェーンに基づいて、運転免許証のような唯一無二性を証明できるデジタルデータが作れるテクノロジーです。
NFTを使った商品は幅広く、絵画やアニメ、ゲーム内アイテムにも採用されています。国内でも精力的なNFTプロジェクトが立ち上がっており、ますます盛り上がりを見せています。
今回は、ブロガー・実業家として活躍し、インフルエンサーとして影響力を発揮している「イケハヤさん」によってリリースされたNFTコレクション「CryptoNinja」、及びCryptoNinjaのサブキャラクターNFTコレクション「CryptoNinja Partners(CNP)」について解説します。
目次
- CryptoNinjaとは?
1-1.CryptoNinjaとは?
1-2.二次創作 - CryptoNinja Partners(CNP)とは?
2-1.CryptoNinja Partners(CNP)の概要
2-2.バー忍 - NINJA DAOの概要
- まとめ
①CryptoNinjaとは?
1-1.CryptoNinjaとは?
「CryptoNinja」は、2021年9月にスタートした日本発のNFTコレクションで、イケハヤ氏とクリエーターのリツ氏がプロデュースしています。NFT市場のOpenseaでは、2022年7月時点で32体のCrypto Ninjaが販売されています。
CryptoNinjaの世界観は「誰もが主役になれる里」とされています。CryptoNinjaのキャラクターには、名前や性格、扱う武器や忍術、クラン(里)などが設定され、全員の「キャラが立っている」ことが、NFTコレクションとしての価値を高めています。
CryptoNinjaは、「買う」だけでなく、公式コミュニティ「Ninja DAO」とで創出される様々な舞台に「誰もが参加し、育てていける」キャラクターとされています。購入したNFTキャラクターがどのように話し、どのように行動するかは、ファンの想像に委ねられている状態です。
1-2.二次創作
CryptoNinjaは、二次創作(ファンアート)でのマネタイズも可能です。
コミュニティ(NinjaDAO)主導で二次創作の発展が進行しており、イラストやアバターのNFT販売、マンガ、ボクセルアート、音楽制作などの創作活動が盛り上がっているほか、企業によるゲーム制作、アニメPV制作プロジェクトも進んでいます。
ただし、キャラクターを使ったビジネスが年商3,000万円を超える場合は、あらかじめCryptoNinja Partners(CNP)側に許可を取らなければなりません。
NFTコレクションは、その入り口に過ぎず、2022年2月には、(株)ファンワークスによるアニメPVの制作、HashGamesによるP2E(Play to Earn)ゲーム『CryptoNinja Party! (クリプトニンジャパーティー)』の制作が決定しています。Web3時代を象徴するキャラクターとして、活躍の場を広げています。
②CryptoNinja Partners(CNP)とは?
CryptoNinja Partners(CNP)は、CryptoNinjaのサブキャラクターが主役となる22,222ピースのコレクションです。国内最大(22年5月時点)19,000人参加のNinjaDAO(分散型自律組織)から生まれたNFTコレクションとして、世界市場で販売されています。
22年5月のプレセールの段階で販売後1時間程度で完売すると、発売後1ヶ月の流通総額は1,200ETH(1.8億円相当)を突破するなど注目を集めています。
2-1.CryptoNinja Partners(CNP)の概要
CryptoNinja Partners(CNP)は、19,000人以上のアクティブなコミュニティ「NinjaDAO」から生み出される価値を余すことなく楽しむ「会員証」となっています。
1人のファンとしてCNPを購入したホルダーが、コミュニティ活動を通してそのキャラクターパートナーにまで成長してもらうことを期待しています。
これまで一般ユーザーは好きなアニメやゲームを享受して、グッズやアイテムを購入するだけの消費者としての立場でした。CNPは、ファンとサービスの関係性を見直し、お互いがより積極的に関われるようなエコシステムの構築を目指しています。こうした「創作のための余白」があることも、多くのクリエイターを惹きつけている理由です。
2-2.バー忍
7月31日(日)には2,222体が新キャラクターに生まれ変わる「バー忍」と呼ばれる(専用サイトにて先着順にMint)イベントを控えており、8月2日(火)にはバー忍したNFTのリビール(新たな姿が表示される)を予定しています。
バー忍は、現在所持しているCNPのキャラクターに別れを告げ、新たなキャラクターをNFTに焼き付ける仕組みです。仮想通貨を焼却して流通量を減らし、希少性や価値を高める「Burn(バーン
)」から着想を得た、CNP独自の取り組みです。
CNPでは、この「焼却」をキャラクターとの「別れと出会い」を体験するイベントとして企画。「バー忍」を選択したホルダーにはバーン数と同数の新キャラクターNFTを発行できます。
CNPは、これまでのジェネラティブNFTの常識であったレアリティによる価値格差をなくし、ブロックチェーンの持つ永続性の上にキャラクター達との「別れと出会い」を組み込んだ体験を導入することで、CNPホルダーがより保有価値を感じられることを期待しています。
③NINJA DAOの概要
NINJA DAOは「CryptoNinja」に登場するキャラクターのIP(知的財産)をベースにしたコミュニティです。クリエイター、マーケター、プランナーなど様々な専門的な見地から「CryptoNinja」のIP活用に関する研究が日々行われております。
「CryptoNinja Partners(CNP)」の保有者が参加でき、インターネット上の仮想空間であるメタバースを使って開催される音楽ライブや漫画家が作る絵本のプロジェクトなど、あらゆるジャンルにわたってサービスを提供しています。
CryptoNinja PartnersのNFTが「アバター」の役割を果たすため、わざわざ自らが顔を出す必要もありません。匿名で活動したい人にはおすすめです。
④まとめ
CryptoNinjaから派生したCryptoNinja Partners(CNP)は、国内外のコレクター、クリエイターからその魅力が評価され、公式コミュニティ「Ninja DAO」には世界中から3.7万人以上が参加しています(22年7月時点)。
アニメや音楽、ゲームなどと幅広い分野で活躍が期待されるサービスで、将来的に保有するCNPアバターをメタバース(仮想空間)を操作する世界が来るかもしれません。
CNPを購入したい場合、まず仮想通貨取引所で口座開設を行い、イーサリアム(ETH)を購入し、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスを使用する必要があります。仮想通貨ウォレットとOpenSeaの使い方は以下のページで確認できるので、興味のある方は是非ご覧ください。できる状態にまで準備しておくといいと思います。
中島 翔
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