昨日のマーケットは株式市場が一時大幅下落するもその後、引けにかけて下げ幅を縮小する展開。
7月のFOMCで1.00%の利上げ観測が浮上していたことや、JPモルガンチェースのダイモンCEOの複数の深刻な問題があると警告したこと、週次新規失業者申請件数が悪化したこと等売りたくなるような材料が出ていたことが寄り付きの下落の材料となった。しかしFRBウィラー理事がマーケットが1%の利上げを織り込むのは時期尚早との見解を示したことで2年債を中心に金利低下しハイテク関連を中心に買い戻される展開となった。
米ドルは対主要通貨に対して上昇しており、ユーロドルはマーケットが注目していた1.0000のパリティを割れると0.9950付近までストップロスを巻き込み急落。しかし米国債金利の低下の流れから持ち直す動きとなっており、1.00台半ばまで反発する等値動きの荒い展開となっている。
ドル円は139円台まで上昇しており、24年ぶりの安値を更新している。海外勢は日銀の政策修正期待を後退させているようで、キャリートレードが引き続き続きそうな状況は変わらず。
マーケットはインフレ懸念とリセッション懸念の板挟み状態となっておりどちらにFRBも舵を切るのか悩んでいる状況。昨日から金融関連の決算発表が出てきておりJPモルガンとモルガン・スタンレーは両社共に悪い数字でスタートしていることから、これからの決算発表で悪い数字が出てくるというのは予想できるシナリオと言えるだろう。
昨日はオーストラリアで失業率が公表され予想以上に強い数字が出てきていることから、オーストラリアも利上げ方向に動きやすい状況という点は個人的に気になっているニュース。
仮想通貨市場はビットコインは株式市場の上昇につれて20,000ドルを回復する動きに。
この動きが継続するかと言われるとまだ不透明。底堅くなっているものの上値も重い状況が継続しているという程度の判断になるか。短期的にはショートカバーの清算のフローがロングの清算よりも多く入ってきており、ショート勢は徐々に諦めざる得ない様にも見えるがこのタイミングで判断が難しい。
仮想通貨市場のニュースではディズニーが「2022 Disney Accelerator」の参加企業を発表しポリゴンが選出されている。
ポジションは日経平均のロングを追加しており、AUDUSDロングを取っていたが同日損切りで撤退。今日はFTSEショートを一旦外していくか考え中。
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中島 翔
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