昨日のマーケットはNY株式市場は寄り付きは上昇する動きでスタートしたが、注目されていた米消費者信頼感指数では1年4ヶ月振りの大幅悪化となり、一気に相場が崩れる展開。
ハイテク関連を中心に売り込まれる動きが終日続き、NASDAQは3%弱の下落を記録しており、足元の反動を吐き出すような動きになってきている。しかし今週はPCEデフレーターやISM製造業景況感指数等が控えているため、上下に激しく方向感は出にくい展開となるだろう。
また注目されていたECBのラガルド総裁の発言で7月の利上げを改めて行うことが再確認できたが、利上げ幅は最低0.25%となっており、場合によってはそれ以上の利上げも有り得るとことから、ほぼインパクトはなしといったところか。
為替市場は米国債金利の上昇に伴い、ドル円は再度136円台に到達。その後株価が下落し金利も10年金利が3.26%から3.17%あたりまで低下する中でも円売り圧力を背景に底堅く推移する結果となっており、136円台を維持する動きとなった。
金利は上昇できなかったものの、米ドルはユーロやポンド等対主要通貨に対して強い動きとなっており、ラガルド総裁から大幅な利上げが聞こえてこなかったことも、ユーロ売りの材料となったか。
個人的に気になったニュースは、アメリカで中古車市場の需要が減退しているという動きと住宅販売価格指数も鈍化の兆しが見られること。新車は昨今の部品不足から供給が不足しているため、需要が高くなるのはバランス的に理解できるが中古車市場の販売が落ち込んでいるのは単純に購入者の余裕がなくなってきている兆候でもある。住宅価格指数も鈍化の兆しが4月のデータから出てきており、景気を鈍化させ需要を減退させてインフレ対策を行うという動きが数字に表れてきている印象をもったため紹介しておきたい。
仮想通貨市場は株式市場が崩れるタイミングで連れ安となっておりビットコインは20,000ドル付近まで下落する動きに。しかし20,000ドル台は維持しており、ニュースとしては大きなニュースはなかった。
CoinSharesのデータでは、仮想通貨市場から先週は4億2,300万ドルの資金が流出した動きが観測されており、過去最大の流出量となっている。また昨日紹介した通りビットコインのインバース型ETFへの資金流入が加速しており、ビットコインを下方向で見ているという動きが強まっている印象。現物は買われている状況は変わっていないが、少し上値が重い状況は変わっていない。
ポジションはCHFJPYのポジションを積み増しており、引き続きショートを保有。また英FTSEをショート追加している。
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中島 翔
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