昨日のマーケットは株式市場が反落。先週金曜日の大幅高の反動を受けた格好で、あまり材料が大きくあったわけではない1日となった。
6月は四半期末ということもあり、ポートフォリオマネージャーがリバランスで組み替えをする動きが出るため上下に動きやすい展開となることから、短期的に金曜日の上昇を受けた流れが続く可能性も指摘されている。
しかし上値は引き続き重いため、戻り売り目線でここは取りに行きたいと考えており、エントリーは常に分散して行うことを徹底した方がいいだろう。
米国債金利の上昇を受けて、米ドルが底堅く推移しており、ドル円は135円台半ばまで上昇。足元は円売り相場が続きやすいと言われているが、いつ円高に振れるかわからないため、ここからの円売り攻めは控えた方がいいだろう。
昨日はG7の会合が行われており、ロシアに対してエネルギーの制裁強化が協議された。原油価格の上限設定を行いロシアの戦費調達のための資金を遮断したい方針だが、インドもロシア産原油を購入したり、EU自体もロシア産の天然ガスに依存している面もあることから制度設計に時間がかかるという見通しが強まっている。
そのためあまり内容としてはすぐに効果が出るものはなく、内容に大きな材料はなかったと考えておいて問題ないか。
仮想通貨市場は引き続きそこまで値動きがない状況。ビットコインは21,000ドル付近で横ばいとなっており、アルトコインにも大きな動きはなく、次動き始めた時の値動きは大きくなる可能性があると考えている。
長期的な視野でビットコインを見てみると、下記のように過去最悪の状況となっており、チャート上の指数が0.48まで低下するのは過去なく、現在スポット価格が実現価格よりも10%以上安値で取引されているということがGlassnodeのレポートで報告されている。
スポット価格が実現価格よりも下回っているというのは現在ビットコインを保有している投資家が損失が出ている状態で保有している割合が多いということだ。このタイミングでは損切りが出やすい地合いにはなるが、長期的には底打ちのタイミングにもなるため、ここはゆっくり買っていくということがベストだろう。ビットコインのショート型ETFも急激に規模を拡大しており、個人的にはショート方向の投資信託の残高が急増しているのは、ある意味反転の兆しと捉えていいのではないかと考えている。
ポジションは特に変えていない。
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中島 翔
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