昨日のマーケットは米国債金利が大幅上昇し10年金利も3.04%まで上昇してくる中、米ドル高からドル円は132円台手前まで上昇する動きに。米国株式市場は金利上昇から後場は下落する展開となった。
また日本では日銀黒田総裁が会見で値上げを家計は許容しており、金融緩和は継続するという緩和維持スタンスを明確にしたことにより日本円の売り圧力が更に高まる動きとなっている。
このコメントに対しては一般消費者から「感覚がズレている」と非難の声が高まっており、なぜ非難されるようなコメントをしたのかは甚だ疑問で、単純に金融緩和を継続することだけマーケットに伝えればよかったのではないかと感じる内容。
日経平均株価はアノマリーの通りメジャーSQを10日控え、上昇する動きとなっており、9日あたりでは上値が重くなるパターンとなりやすいことから、米国株も上値が重くなる中、その辺りではショートを短期的に仕掛けてもいいのではないかと考えている。一方で参議院選の公示を控えているため参議院選が終了するまでは日経がそこまで下落しない可能性は考えておきたい。
米国債金利の長短金利差も拡大の傾向を見せており、この動きは株式市場にはいい影響を与えるはずだが、細かく見ると「2年10年の金利差が拡大はしているものの、2年30年の金利が拡大していない」ということがチャートからわかるため、これは30年あたりの金利が上昇できていないことが理由。
30年あたりまで金利が上昇してくることが株価上昇には必要な動きとなるだろう。
ニュースとしてはイギリスでジョンソン首相の党首信任投票が行われ、続投が決定したが問題が山積みでもあるため、与党の基盤が崩れてくる中でポンドの下落に波及しないかは注意しておいた方がいいか。
仮想通貨市場はビットコインが再度31,000ドル台を回復。
しかしまだレンジ内での推移であり、ここから32,000ドルを突破できれば35,000ドルが見えてくるという印象。
一方でイーサリアムも昨日は上昇しているが、面白い動きとして相当な短期的ショートが積み上がっていたのかショートの清算が多く発生しており、イーサリアムが短期的に下落することを見込んでいたような投資家が多かった状況。
ビットコインのレバレッジレシオは足元低下してきており、ショートの買い戻しが出ているようにみえるが、ショートの精算指数を見ても大きなサイズ感ではない。
ビットコインは引き続き上方向を見ているため、ゆっくり現物は積み上げているが、下落するなら最後に一度があるかもしれないので、両サイド注意しながらトレードを行わないといけない。
ポジションはEURUSDロング、CHFJPYショート、S&P500指数ショート、NASDAQショートを朝方構築しており、中国A株ロング、英FTSEショートをしている。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日
- 銀行預金のリスクとは?インフレ時代に必要な資産形成の基礎知識を解説 - 2024年9月25日
- Verraが新たに発表したABACUSラベルー高品質カーボンクレジットの新基準と市場への影響 - 2024年9月20日
- カーボンクレジット取引の最前線:JCEXの概要と特徴 - 2024年9月18日