昨日のマーケットは株式市場が大きく上昇する動き。NASDAQは2.6%高と大きく反発しており、一昨日のISM製造業景況感指数を受けた、金融引き締めへの警戒が緩んだ格好となった。
昨晩のADP雇用統計は予想対比悪化する数字(予想30万人増に対し12.8万人増)が出てきており、この数字を受けて今晩のアメリカの雇用統計もそこまで強い数字が出ないのではないかとの思惑から、インフレ懸念が和らぐとの観測が広がったことで昨晩の反発に繋がっている。
ドル円は130円台を維持できず129円台後半での推移に。米国債金利は一時2.88%まで低下するも原油高を背景に2.94%まで上昇し結局ほぼ前日比変わらずの2.91%付近での推移。原油はOPEC増産を決めているも長期的な需給の逼迫を反映して上昇する展開となった。
為替市場では来週のECB政策会合を控え、ECBの利上げ観測が高まっていることもありユーロが上昇する動き。またコモディティ高を受けて豪ドルがとても強い地合いが続いており豪ドル円は94円台まで到達している。1週間で4円程度の上昇となっており、ペースは少し早くなってきているか。
仮想通貨市場もビットコインは株式市場の反発に連れて上昇してきており30,000ドル台を回復。仮想通貨市場全体でも総じて上昇する動きとなっており、株式市場に連動するような動きが続いている。
ニュースとしては、アメリカの大手仮想通貨取引所Geminiが10%の人員削減を行うということを発表しており、足元の仮想通貨市場の冷え込みが表れている。
仮想通貨市場については現状でコメントすることはあまりないため、本記事では中長期的な価格形成を占う上で一つのチャートを紹介したい。
MVRV Ratioは、現在の価格が適正かどうかを判断するものである。資産の時価総額を実現時価総額で割ったもので計算されており、閾値は1.0と3.7という水準で計算される。1を割れた場合に過去ビットコインは底をつけていることがチャートからわかるため、中長期的な買い場を探す場合には参考にしてもらいたい。
現在のポジションはEURUSDロングしており、AUDJPYは本日朝に利益確定済。S&P500指数とNASDAQはショートでポジションを保有しており、まだポジションとしては小さいためどこで売り増しを行うか検討中。ビットコインもロングにしている。
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中島 翔
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