昨日のマーケットは株式市場が一昨日の下落から自律反発する展開となったが、戻りも弱い地合いが継続。日経平均株価は26,000円台を回復しており、米国もNASDAQが反発しているが、本日の重要な経済指標でもある米国のCPIを前に動意薄の展開となった印象。
米国債金利も10年で3.00%を割ってきており、原油価格も100ドルを割れていることから、原油価格がある程度調整してくれればインフレ率も落ち着き政策金利の引き上げのペースは鈍化する動きになる。そのような動きになったら、株式市場も再度反発の動きになる可能性があるため、この利上げペースのスピードと金利の動きをみながら株式市場をいつロングにするか検討したい。
昨日の全体的な動きはCPI前のポジション調整という理解でいいだろう。
ビットコインも一時30,000ドルを割れる水準まで到達しており、30,000ドルはビットコインは重要な節目でもあることから、ここから割れるかどうかは注意したい。
マイクロストラテジーやテスラによるビットコイン購入価格が現在の価格水準であることや、現在ビットコインを保有している保有者の半分以上が評価損失を抱えているというデータも出ており、ここから現物の売り圧力が出始めると更なる急落の可能性はあるか。
取引所残高も直近増加傾向にあり、現物の売り圧力とも考えられる可能性がある。
ビットコインオプションでも15,000ドルのプットの取引高が増加しており、明らかに下落方向でのポジションが積まれ始めている状況。先物市場でも期先の価格が大幅下落しており、マーケットはかなり下方向に傾いていることが把握できる。
短期的にはロングポジションが一昨日で一掃されたことが未決済建玉から把握することができるため、短期的な売り圧力は大きく減少した。
仮想通貨市場ではLUNAの話題が大きくなっており、USTのシステムの崩壊となるかどうかという点は要チェック。すでに1ドルにペッグされていない価格推移となっており、今後更に乖離するかどうかは注目か。
昨日はLUNAをバイナンスが一時出金停止しており、仮想通貨取引所がこのような行動を取っている限り、USTが信任を取り戻すことはかなり難しいのではないかと個人的には考えている。
ポジションは引き続きEURUSDとNZDUSDのロングを中期的に保有。株式市場はCPIまでは触りにくいと考えており、静観姿勢。
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中島 翔
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