昨日のマーケットは株式市場はマチマチな動き。米国債金利が上昇したことで、半導体関連セクターは下落する動きとなっており、NASDAQは下落する動きとなった。
ドル円は一時円買い圧力から135円台前半まで下落したが、短期的な上昇トレンドは変わっておらず、再度136円台を回復。一旦投資家もシナリオを変更せざる得ないようで、ドル円は146円あたりまでの上昇を予測する向きも出てきている。
昨日ISM製造業景況感指数が発表され節目となる50を引き続き下回っており、4ヶ月連続で縮小傾向が継続。予想を下回る数字となっており、先行指標である新規受注も47と先月よりは上昇しているものの、引き続き50を下回る数字となっている。
ポイントは雇用指数が49.1と50を下回ってきており、この点はインフレを懸念するFRBとしては悪くない数字と言えるだろう。
また昨日はアトランタ連銀のボスティック総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁がタカ派的な発言を行っており、カシュカリ総裁に関しては3月の利上げはデータ次第と言いつつも0.5%の可能性も意識したコメントをしていたことで、市場は再度タカ派を意識することになった様子から金利が上昇したか。
市場が予想するターミナルレートも5.5%まで引き上げられており、これ以上のターミナルレートの引き上げがある場合は更に株式市場にはマイナスの影響が出るだろう。またドルも強い動きになりやすいと考えられることからドル円は上方向で反応しやすくなるか。
仮想通貨市場は大きな値動きなく推移。一時ビットコインは24,000ドル方向をトライすると思ったが、上昇圧力も弱く23,000ドル台での動きが継続している。

3月は過去10年で見るとビットコインは下落しやすい月となっているが、ここ3年ほどは上昇しており、アノマリーをそこまで意識する必要はないかもしれない。
ニュースとしてはコインベースがNFTカードゲームの銘柄を上場させているということやドバイでは仮想通貨特別特区を新設するということがニュースとなっている。
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中島 翔

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