昨日のマーケットは株式市場が上昇。特段大きな話題となるようなものはなく先週の下落からの上昇という動きとなっている。
アメリカの耐久財受注はコア指数は5か月ぶりの大幅増となったが、全体の数字は2020年4月以来の大幅減となった。また中古住宅販売成約件数も前月比で上昇し、足元の金利低下で需要が一時的に回復した様子。しかし金利は再度上昇してきているため、再度減少する可能性がある点は注意したいところだろう。
欧州ではイギリスがEU離脱を行ってから問題となっていた英領北アイルランドでの物流障壁について両者の合意が行われたと発表され、ユーロやポンドが上昇。これまで北アイルランドでの物流問題は長年の問題になっていたことから終止符が打たれた格好となり、少しは供給が緩和されインフレ抑制に影響するかどうか期待されることになるだろう。しかし北アイルランドで承認が取れているわけではなく、スナク首相は国内での承認を取り付ける必要があるため、引き続き動向はチェックしておきたい。
ドル円は136円を超えてスタートし、昨日は136円台をしっかりと維持してきている動きに。これだけ上昇して全く下落しないところを見る限り、一旦ショートカバーが終了し誰も怖くてショートできないという心理的な背景が見え隠れしていることから、一旦ドル円は上方向に推移する可能性があると考えている。
また日本国内の投資家が外債に着目して購入する動きが出ており、債券購入のための外貨の購入需要が高いことが円高圧力を弱める材料の一つになっていると言われ始めている。

仮想通貨市場は上昇。ビットコインは昨日は23,000ドル台後半まで上昇し半ばでの推移に。

どこかで押し目を拾いたいという動きは変わっていないが、再度25,000ドルを狙いに行くタイミングがあまり見えてこなく、株の上値が重くなる中ではなかなかすぐに突破というのも難しいか。
仮想通貨市場のニュースではリキッドステーキングが2兆円程度まで拡大しており、市場拡大が顕著になってきている。コインベースではBUSDの取引を中止するとしており、パクソスの一件もあることからの対応か。大規模障害が発生していたソラナは復旧したと報じられている。
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中島 翔

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