昨日のビットコイン相場は上下に方向感のない展開が継続。センチメントが弱い状況は変わっておらず、一時37,000ドル台に再度下落したビットコインは37,000ドルから39,000ドルの範囲内で一喜一憂している状況。
NY時間にはロシアがウクライナの東にある2地域で独立承認を行うというコメントを発したことで、地政学リスクが再度高まったことから、先物市場で株安となる中ビットコインも上値が重い展開となった。
オリンピックが閉幕とともに何かしらロシアにも動きがあると想定されていた中で、午前中は米露のトップ会談がある可能性が報じられたことにより少し緊張感が軟化する場面も見られたが、結局上に行ってこいの展開となっている。
ビットコインは短期的にはショートポジションに傾いている状況であり、仮想通貨市場全体も上値が重い状況に変化はない。中期的には売っていく局面ではなく現物が売られている様子はないため、現物を売る必要性は今の所ないだろう。また、流動性が落ちてきているため、そこまで短期的な値動きに意味がないことから一喜一憂せずゆっくり相場が落ち着くところを確認してからエントリーすることが望ましいと考えている。
米国市場は休場となっており、本日は株式市場に動きはないが、先物ベースでは大きくロシアの話題から売られる動きとなっているため、本日の東京時間と欧州時間の値動きでオープンの価格が変わってくる状況。ロシアが独立承認を行ったことにより、米国や欧州は制裁を加える方向になる可能性が高いことから、引き続き株式市場の上値が重い状況は変わらず。
現在のポジションは昨日ユーロ円を保有していたがユーロ売りの強まりから一旦損切りを行いポジションは特になし。
日経平均株価も再度下落してきているが、少し上値が重くなりそうなため、エントリーポイントは26,000円前後まで一旦我慢しようと考えている。
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中島 翔
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