昨日のマーケットは米国が休場となっており、大きく値動きのでない1日。欧州市場もそこまで動意がなく、全体的に小動きに終始している。ドル円は一時134円台を割れる動きとなっていたが、134円割れは拾ってくる動きとなっており、134円台は維持される形となっている。
昨日の話題としてはドイツ経済がドイツ連銀の月報で今年は小幅な成長になると予測しており、1-3月期も経済が縮小した場合は定義上リセッションとなるため、一旦はリセッション入りということを予測し始めている状況。一方で今年の冬が暖冬となったことで、大幅な経済の落ち込みはなく、欧州圏でも同様の動きになっていることから、欧州経済の落ち込み度合いは低下していると言えるだろう。
また昨日はバイデン大統領がウクライナに電撃訪問しており、改めてロシアとの戦争に断固立ち向かう姿勢を示した格好。
日本市場では日本国債が再度売られており、10年金利0.5%の上限維持は難しいと市場が判断している様子。また政策金利も23年度中にはマイナス金利から脱却するとの予想もされ始めており、日本が20年以上続けていたゼロ金利政策がいよいよ終了するのではないかとの観測が強まっている。
日本国債を空売りする場合は、どこからか借りてこないといけないが、借りる場合には当然利子が発生する。そのコストが通常の4倍程度の水準まで引き上がってきており、世界の投資家が日本国債を借りて空売りしている状況がコストからも見えてきている。
アメリカ向けのコンテナ輸送量が大幅減少しており、物の動きが鈍化している状況。コンテナの輸送量が減少するということはそれだけ将来的に消費が鈍化するということを意味していることから、米国の消費者の購買意欲は低下しているということだろう。在庫の積み上がりも顕著になってきているため、再度インフレ鈍化の動きになりやすいと考えることができる。
仮想通貨市場はビットコインは再度25,000ドルを一時突破する動きとなったが、再度25,000ドルより上は叩かれる動きとなっており少し上値が重い展開。
イーサリアムも1,700ドルを突破はしているが、なかなかこの水準からさらに上値を伸ばす勢いはなくなっている。しかし時間調整のようなチャートの形状となっており、下落しなければ売る人がいないから上昇するような動きになりやすそうな形なのでまだ上方向を見ながらの展開を想定した方がいいだろう。
ニュースでは香港当局が個人投資家にも仮想通貨取引を再開させるのではないかということが出ている。
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中島 翔
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