昨日のマーケットは株式市場がマチマチな動きに。
注目されたCPIは前月比、前年比ともに予想以上の数字となったことで、市場が期待していたインフレ沈静化の動きにはならず、株式市場は初動で下落する動きを見せたものの、その後反発し大幅上昇する動きに。しかし再度下落しており結局指標発表前と位置としては大きく変わらない水準となっている。
CPIの詳細としてはCPIは6.4%(エコノミスト予想は6.2%)、コアCPIは5.6%(エコノミスト予想5.5%)とそれぞれ上昇した。しかしこれまでとは若干異なる動きになっており、物の価格が上昇する動きになっていたものの、FRBが注目しているサービス価格の物価上昇が鈍化した。この項目がなかなか低下してこなかったことがこれまで市場が注目していた点だったが、来月もこの項目がさらに低下する動きが出るとインフレ沈静化に安心感が出る可能性がある。
また昨日はCPIの発表後にリッチモンド連銀やダラス連銀等総裁の発言が行われていたが、更なる利上げが必要との認識を示しており、市場が予想するFRBの利上げペースもさらに引き上げられる動きとなっている。3月、5月、6月に0.25%の利上げが織り込まれており、CPI前よりも更に0.25%政策金利が引き上げられると予想されている。
米国債金利は上昇する中、米ドルは133円台まで上昇しているものの、米ドルが強いというよりは円売り地合いが強まったことがクロス円の上昇圧力となったか。
米国債金利が上昇しても株式市場はある程度底堅い動きになっており、どこまで株式市場が楽観的になっているのか市場としても注目されている。
仮想通貨市場は総じて上昇する動き。株式市場がCPI発表後上昇するタイミングでビットコインは大幅上昇しており、22,000ドル台を突破して推移。
ビットコインのファンディングレートはマイナス圏に一昨日まで低下していたが、昨日の上昇によって再度プラス圏まで回復。
1月の上昇からの調整によりファンディングレートも低下する動きとなっていたが、やはり押し目は拾っていきたい様子が伺える。
仮想通貨市場のニュースとしてはビットポイントジャパンがSBIの100%子会社化となったことが公表された。
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中島 翔
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