昨日のマーケットは株式市場が大幅下落。一時上昇する動きとなっていたが、米国債金利の上昇や、リッチモンド連銀バーキン総裁の利上げは継続することが重要との発言等引き続き高官のタカ派発言が影響したか後場に売られる地合いが続いた。
ドル円は日銀総裁人事に関して情報が錯綜したことから昨日botが走ったのか、一時130円台前半まで下落する動きが見られたが、NY時間には金利上昇からドル高地合いとなり131円台半ばまで上昇し下落幅を取り戻す動きに。
アメリカの新規失業保険申請件数も6週間振りに増加しているものの、まだまだ低水準であることもあり、この週次の動向は常にチェックしておきたい指標となっている。
アメリカの金利動向をみると逆イールドが昨年から発生しているが、2年と10年の逆イールドが1980年代以降で最大となっており、リセッションを懸念している市場のセンチメントが如実に表れている動き。ソフトランディングを行うことが可能という楽観的な見通しも市場では出てきている中、金利の動向はその逆方向で動いているというのが面白いところ。
また個人投資家が週次調査で株式市場への回復期待が高まっており、昨年4月以来強気に転じていることがデータとして出てきており、個人的には個人投資家がやっと入ってきているということはある程度ピークをつけたと考えてもおかしくないと感じている。
大体機関投資家が先に逃げてから個人投資家が損失を被って相場は反転するというのが常であり、食い物にされやすいことからこの動きは注意した方がいいだろう。引き続き米国株式市場は短期下落目線で今月は見ておきたいと考えている。
機関投資家の動向としては債券に流入するフローが大きく増加しており、足元では株式から債券にポートフォリオを変換させていくというフローが出ていることが特徴的であり、この動きも株式市場の上値の重さに影響しているだろう。
仮想通貨市場は大幅下落。ビットコインは21,000ドル台半ばまで下落しており、総じて弱い1日となっている。
元BITMEXのCEOであるアーサーヘイズ氏は今年上半期に仮想通貨市場は上昇すると語っており、理由としてアメリカの債務上限を回避するために流動性が戻ってくるため一時的に緩和が進むということを挙げていた。
ビットコインのフローとしては下に備える動きが既に見られていることから、ある程度下落のヘッジは完了していると考えることができるため、そこまで下押しすることはないか。押し目作られたと考えて買っていく人たちが増えてくる可能性が高いと考えている。
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中島 翔
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