昨日のマーケットは株式市場が続落。先週の雇用統計の流れを引き継いでいる状況となっており、米国債金利は上昇、米ドルは続伸する動きとなっている。
米国株は米国債金利の上昇と比較するとそこまで大幅に下落しているわけではなく昨日は踏みとどまった印象で、NYダウは若干の下落に留まっているということは気になるところ。しかしゴールドマンサックスのアナリストも年内に高値を越えることはないという予想を示し始めていることやモルガン・スタンレーもここから米国株は買えないという意見も出始めている。
フロー動向では米国株ではハイテク関連の空売りが急増し、7年2ヶ月振りの増加となっていた。
その後買い戻しを余儀なくされたことから足元のNASDAQやハイテク関連銘柄の上昇圧力に繋がっており、買い戻しが清算された後に上昇が継続するかは少し疑心暗鬼となった方がいいだろう。
本日夜のパウエル議長の発言も控えている中で、今週は大きなイベントがないことから、議長の発言には注目されている。万が一タカ派的な発言を行うと現在短期的なトレンドの変化に警戒感を市場は持ち始めているため、反応しやすい方向は株安、米ドル高と言えるだろう。米国株はバリュエーション的にも割安感がない中、1月で焦って買ってきている投資家も多かったことから、崩れ始めると早くなりそうな地合いなので注意しておきたいところ。
昨日早朝に日経が次期日銀総裁で雨宮氏に打診したということで、大きくドル円は上方向に反応し、政府高官が特にまだ話していないと火消しに走る中、結果的にNY時間上昇が継続した。132円台後半まで上昇しており、本日133円台に綺麗に乗せてくるか注目だろう。
仮想通貨市場は大きな動きなく推移。
イーサリアムが若干底堅い地合いとなっており、3月のシャンハイアップデート期待があるのかもしれない。
一旦2月で株式市場の上値が重くなる中では仮想通貨市場も上方向には動き辛い展開となりだろう。一旦は20,000ドルから21,000ドルあたりまでの押し目を作る方向でみた方が無難かもしれないと考えている。
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中島 翔
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