昨日のマーケットは株式市場が上昇。NASDAQの上昇幅が大きく、1.7%増の動きとなっている。
昨日はアメリカGDP速報値が発表され、対前年比+2.9%と予想の+2.6%を上回る数字となったことから米国経済の堅調な地合いが意識された格好に。
しかし内訳を見るとGDPの寄与度では在庫の積み増しによる部分が大きく、個人消費は+2.1%と予想の+2.3%に届かず、設備投資も+0.7%と20年第二四半期以来の大幅な縮小に。民間の最終需要も20年第二四半期以来の+0.2%と低い伸びに留まっており、リセッションの警告は数字から表れている状況。
住宅関連の数字も引き続き悪化傾向が継続していることが確認されており、今後は帰属家賃の部分がCPIの数字でも低下方向で表れてくるのではないかと考えている。しかし市場では楽観視するムードが広がっているようで、株式市場は内訳までは無視して、今の短期的な上昇についていきたい様子がみてとれる。
米国債金利は上昇する中で米ドルも久しぶりに上昇する動きに。ドル円は再度130円台まで上昇する場面も見られているが、日銀の政策変更の可能性が意識される動きが続いているため、ドル円の上値が重い地合いが続いている。
原油も81ドルまで上昇してきており、中国経済の回復や世界的な株式市場の回復が地合いを良くしている状況。現在OPECも減産を行っていることもあり、需給としては締まりやすい環境になっている。
仮想通貨市場はアルトコインが調整ムードに。ビットコインは23,000ドルを挟んだ展開となっており、アルトコインと比較すると想定的に堅調な地合いとなっていると言えるだろう。
ハッシュリボンが再度点灯してきており、プエル指数が弱気ゾーンから脱却している動きが見られる等長期的には明るいサインが出始めている。
また先物市場でもビットコインの価格は先日付のところで現物価格よりも先物価格が下落しているという逆鞘と呼ばれるように先物の価格が低下していたが、足元は高い水準になってきており、市場真理が好転しているのが先物価格からも読み取れる。
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中島 翔
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