昨日のマーケットは株式市場が下落幅を取り戻す展開。
NY時間は寄り付きから下落する動きが見られていたが、後場急反発する動きとなっており、上昇ムードは継続している状況。しかし景気後退が視野に入ってくる中で売りのチャンスを作り出しているとの見方も出ており、上昇相場に現在ついていくべきではないという印象を持っている。
今週は27日にPCEデフレーターが発表され、1日にFOMCが控えているため、徐々にトレンドが出にくい動きになるかもしれないが、その前の急変等には注意したい。
為替市場は東京時間にオーストラリアのCPIが発表され強い数字となったことから豪ドルが強含む展開。
またカナダ中銀が昨日0.25%の利上げを行っているが、利上げ打ち止めを示唆したことによって対主要通貨に対して下落する動きとなっている。カナダ中銀総裁は利上げの一時停止は現在の利上げの影響を検証するためであり、利下げを検討しているわけではないということがポイントとなっている。カナダドルは現在売りやすい地合いになってきており、短期的にはショートするための通貨として選好していきたいところ。
ドル円は129円台半ばまで下落しており、下は127円、上は132円あたりのレンジという見方が心地いい水準ではないかと考えていることから、129円台付近まで下落すれば短期的にロングを検討してもいいだろう。
日本国債10年の金利は再度0.4%台まで上昇してきており、国債の買い手不在の市場が浮き彫りとなってきており、2月に日銀の金融政策の変更は考えにくいが、3月には意識される可能性があるため、円高圧力がかかりやすいということには注意したい。
仮想通貨市場は総じて上昇。ビットコインは23,000ドル台まで上昇しており、イーサリアムも1,600ドル台を回復。
短期的には日足で過熱感が出ていることから調整がそろそろ入ってもおかしくないが、先物市場には機関投資家の参入もあるようで、底堅い地合いは継続するか。
マイナー勢の売りも一旦止まっていることから、現物の売り圧力はかかりにくい。
ビットコインで面白いニュースがあったのはMatrixportが調査結果を出しており、中国の春節で初日の終わりにビットコインを購入して、15日後に売却すると平均で9%の利益が出たというもの。
過去8勝0敗とのことで22日に購入し2月1日で売却することになるため、アノマリーとしては面白い話題だったことから紹介した。
急上昇していたAPTは18ドルまでさらに上昇しており、どこまで上昇するか読みにくい動きになってきている。
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中島 翔
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