昨日のマーケットはアメリカが祝日の中、欧州株は上昇。欧州株は今年の暖冬からエネルギー供給が予想以上に回復していることを背景に。堅調な地合いを保っている様子。
ドル円は急落からの自律反発といったところで、127円台から128円台後半まで切り返す動きとなった。
市場は本日から行われる日銀政策会合の結果が大きな注目ポイントとなっており、12月には市場にサプライズを与える形で10年金利の上限を引き上げてきたが、今月もさらに0.25%か0.50%の引き上げ、もしくはイールドカーブコントロールの撤廃を予想する証券会社も出てきており、市場では大きな警戒感が出ている。
万が一0.25%の引き上げとなった場合はドル円は1.5円から2円、0.50%の場合は2.5円、イールドカーブコントロールが撤廃された場合は5円以上という計算を行っているアナリストもいたようで、どちらにしても政策の更なる修正がされた場合には、円高がさらに進行すると予想されている。
しかし個人的には日銀が急ピッチで政策変更を行った場合市場に混乱を生じさせる点もあり、また前回の日銀政策会合の要旨でも大規模緩和は継続し、短期的な金利上昇は日銀の政策スタンスと異なる動きであるということを表明しているため、政策修正はないのではないかと考えている。しかし別途可能性があるとするならば、日本国債の10年のスワップ市場の調整か、イールドカーブの年限を変更で5年当たりにターゲットを切り替えるかどうかという点は可能性として考えておくべきところかもしれない。
現在日本国債の10年のスワップ市場は1%超で推移しており、国債金利とはギャップが発生している状況。
日銀は昨日も2.1兆円の日本国債を購入しており、介入スタンスの姿勢は崩していない。
ドル円は本日はそこまで上下に動きがなく推移すると考えており、上は129円、下は128円アンダーくらいでショートポジションの調整がドル円の下を底堅くさせるかというイメージを持っている。
仮想通貨市場は堅調な地合いが継続。ビットコインは21,000ドル台で推移しており、押し目は拾っていきたいというようなフローが見えているため、底堅い地合いとなっている。
ビットコインのレバレッジレシオは急低下しており、価格が大きく上昇している動きを見ると、21,000ドルまでの上昇はさらに下落を考えていた短期的なショート勢の買い戻し圧力がエネルギーとなって上昇したことがここからもわかる。
SOLの昨年の安値から3倍の価格まで上昇してきており、上昇圧力が強い動きとなっている。また面白い話題としては元FTXUSの社長である、ブレットハリソン氏がTwitterで元CEOのサム氏について非難するツイートを繰り返しているというものがあった。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日