昨日のマーケットは株式市場が上昇し、米国債金利は低下する動きに。
大きく注目されていたアメリカのCPIは予想通りの結果となったことで、改めてインフレ鈍化の兆しが出てきたことが確認されたとマーケットは判断した様子。総合CPIは6.5%の上昇と2021年10月以降で最も低い伸び率となっており、コアCPIも、5.7%の上昇と2021年12月以降で最も低い伸びとなっている。

内訳を見ると、ガソリン価格の下落が総合CPIの低下に寄与しており、中古車価格の下落もインフレ率の鈍化に寄与した格好。

一方でサービス関連の価格の低下はそこまで見られておらず、前月比から上昇しており、個人的には一番サービスのところが落ち着く必要があるとFRBが考えている以上、マーケットが期待しているような数字ではないのではないかと感じている面はある。
今回のCPIを受けて来月のFOMCでは0.25%の利上げが完全に織り込まれた格好となり、3月も0.25%が織り込まれている状況。そのため0.50%は大きなサプライズとも言える金利予想となっている。

為替市場はドルが対主要通貨で売られており、ドル円は129円台前半まで大幅下落する動きに。CPI前からドル円が130円台まで下落していたことも驚きの動きも出ていた。
昨日東京時間には日銀が大規模緩和の見通しのニュースが発表されクロス円は円高方向で推移したが、ヘッドラインと円高方向へ進行した時間がずれていることが気になるところ。またヘッドライン以降に確認した記事としてはタイトルと記事内容がずれており、本当に値動きが正しいのか判断しあぐねている状況。気になる方は是非読売新聞の記事を読んでもらいたい。
仮想通貨市場はビットコインもCPIの発表を受けて上下に乱高下し結果的には上昇する動き。19,000ドル台まで上昇する動きも見られており、ショート勢が完全に巻き込まれた状況か。

イーサリアムも1,400ドル台まで上昇しており、仮想通貨市場は全体的に上昇する動きとなっている。
ショートの決済フローも発生しつつ、短期的なロングポジションも構築されていることが足元の上昇に繋がっていることが下記のチャートからもわかるだろう。
ニュースとしては香港でサムスンアセットマネジメントがビットコイン先物ETFをローンチしたことが発表されている。また中国ではCBDCを公式統計に含めることを発表した。
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中島 翔

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