昨日の米国市況は米国株が下落する中、米国債金利も低下する動き。
アップルやテスラが予想を下回る数字が出てきたことで、NASDAQや半導体関連が下落。アップルが2兆ドル企業として唯一生き残っていたが、昨日の下落によって2兆ドルを割れる展開となっている。
米国債金利が低下する中、年初は米ドル高でスタートしており、ドル円は一時129円台と130円を割れる水準まで低下するものの、131円台を回復する動きとなった。
ドル円は年初の上昇にはついていく必要性はなく、日銀の政策変更の不透明感や、アメリカの利上げペースの鈍化は引き続き意識されることから円高方向で問題ないだろうが、あまりにも足元は円高方向で予想する向きが多いため、短期的にはショートカバーを狙ったフローが出やすいと考えている。
ユーロドルはドル高を背景に下落しており、1.05台前半まで下落。しかしECB高官からのコメントを見ると、引き続き利上げ姿勢を緩めない方向性を示すようなコメントを出していることから、ECBの利上げペースが鈍化する兆しは他国と比較して弱いと考えており、ユーロ高方向へのトレードは引き続き行いやすいと想定している。
また天然ガスも欧州の暖冬の影響を受けて急落しており、11ヶ月振りの安値付近へ。
ウクライナ戦争前の水準まで下落しており、一旦下落する動きは止まるのではないかと予想される。
1年を通してみると、今年はアメリカの利上げがいつ止まるのか?そして利下げに転じるのはいつなのかという点でマーケットは動くということを考えつつ、FX市場ではECBとFRBの政策スタンスのズレがトレンドを作ることになるだろう。
仮想通貨市場は大きな変動なく引き続き推移しており、狭い範囲での動きが継続している。ビットコインは16,000ドル台で安定しており、上にも下にも行かない状況に。
一方で唯一大きな動きを見せたのはSOLで一時8ドル台まで下落していたが、ここ連日の急騰によって13ドル台まで回復する動きとなった。背景としてはBONKトークンのエアドロップや、SOL買い戻しの動きが出る等材料からこのような動きとなった様子。
またFTXの元CEOサム氏の公判を控えて、サム氏は無罪を主張すると予想されており、今後の裁判の動向は注目したいポイント。また中国では6月に仮想通貨取引が解禁されるとの噂があり、万が一今年解禁された場合は仮想通貨市場には大きなビッグニュースとなるだろう。
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中島 翔
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