ビットコインがアフリカ社会に浸透している背景とは?

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アフリカにおいて毎月送付される暗号資産は1万ドル未満で、年間55%以上の急上昇を遂げて6月には3.16億ドルに達しているという。毎月の取引は60万件にも達し、活動の多くは南アフリカとケニア、アフリカ大陸最大の経済国であるナイジェリアが中心だ。ロイターは9月8日付けで報じている。

アフリカでこうしたブームが起きている背景には、ビットコインにすぐに適応したテクノロジーに精通した若者の存在、国際貿易における事実上標準通貨であるドルの獲得が困難な現地通貨の弱さ、送金を複雑にする官僚機構など、がある。

ロイターがビットコインユーザーに取材を行ったところ、利用者は暗号資産が人々のビジネスをより素早く収益性のあるものにすることを助け、ヨーロッパや北アフリカからの送金よりも多くの収入を得ることができると答えているという。

一方で、ビットコインは多くの国でまだ規制が整っていないというリスクがある。アフリカの多くのユーザーは非公式のブローカーを頼らざるを得ず、価格が変動しやすく売買がまだまだ複雑な暗号資産は必ずしも賢い選択肢とは言えない。利用者の思惑とは裏腹に、アフリカ諸国ではビットコインを排除する規制の動きも強い。

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