【米国株ESG】北米最大級の廃棄物処理業者ウェイスト・マネジメントのサステナブルな取り組みは?組み入れファンドも

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世界的に廃プラスチック問題など、廃棄物処理や資源の再利用が大きな課題となっています。そのような中、北米最大級の廃棄物処理業者ウェイスト・マネジメント(ティッカーシンボル:WM)は、エッセンシャルサービス(日常生活に必要不可欠なサービス)となる廃棄物処理業を営むと共に、廃棄物を資源化する取り組みを推進し、サステナビリティおよび投資の両面において注目を集めています。

そこで今回は、ウェイスト・マネジメントの特徴や競争優位性に加え、永続的に企業を営んでいくためのESG(環境・社会・ガバナンス)の取り組み、業績・株価動向、組み入れファンドなどを紹介します。

※本記事は2023年5月22日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. ウェイスト・マネジメントの事業内容・競合優位性
  2. 北米の廃棄物処理市場は拡大が見込まれる
  3. ウェイスト・マネジメントの業績・株価動向
  4. ウェイスト・マネジメントのサステナビリティ目標や取り組み内容
    4-1.国連SDGsと整合性が取れたサステナビリティ目標
    4-2.2021年度の実績
  5. ウェイスト・マネジメントのESG評価
  6. ウェイスト・マネジメントの組み入れファンド2選
  7. まとめ

1.ウェイスト・マネジメントの事業内容・競合優位性

ウェイスト・マネジメントは、1893年にオランダ人の移民ハーム・ハイゼンガ氏がシカゴで始めたごみの回収に端を発します。1968年に、ハーム氏の孫ウェイン・ハイゼンガ氏と二人の投資家が同社を設立しました。米国とカナダで廃棄物の回収、移送、埋め立て(固形および有害廃棄物)、資源リサイクル、廃棄物エネルギー回収(WTE, Waste-to-energy)プラント運営などを行っています。従業員数は4万8,348名です(2021年12月31日時点)。

同業のゴミ運搬業者を次々に買収する積極的なM&A(企業の合併・買収)戦略が奏功し、現在では北米最大級の廃棄物処理業者になるまでに成長しています。リサイクル業でも北米でトップクラスの規模を誇ります。255ヵ所の固形廃棄物埋立て処分場、340ヵ所の移送施設(埋立地までの距離が遠い都市で効率的に処分を行う)、135ヵ所の各種リサイクル施設(49ヵ所のシングル・ストリーム・リサイクル(*)施設含む)、102ヵ所の廃棄物発電プラント、16ヵ所の再生可能な天然ガス(RNG)施設などを所有・管理しています。同業大手のリパブリック・サービシズ(RSG)が、198ヵ所の埋め立て処分場、239ヵ所の移送施設、71ヵ所のリサイクル施設などを運営していることと比較しても、ウェイスト・マネジメントがより大きな廃棄物処理ネットワークを構築していることが分かります。北米最大級のネットワークにより、ウェイスト・マネジメントはスケールメリットを活かして経営の効率化や安定化を図ることができ、長期的な競争優位性を確保しています。

(*)シングル・ストリーム・リサイクル…リサイクル可能、資源化可能な廃棄部を一つの容器にまとめて収集し、機械スクリーンや光学技術で選別する手法。これにより、顧客の利便性向上に資すると共にリサイクル量を増加できる。

参考:Sustainability in Action 「2021 Summary Annual Report

廃棄物処理ネットワークを構築するには、まず行政の認可を取得する必要があります。ただし、自宅の近くに廃棄物処理場を望む地域は少なく、そのことが既に全米各地で認可を取得してネットワークを構築しているウェイスト・マネジメントの「moat(モート、堀)」の形成に繋がっています。また、廃棄物処理は地域産業であり、廃棄物処理場までの輸送コストを抑えることで、高い収益性を実現しています。

加えて、ウェイスト・マネジメントの注目の取り組みとしては、「廃棄物の資源化」を事業として成り立たせ、気候変動分野の課題解決に資するソリューションも提供していることです。具体的には、埋立地で発生するガスを活用して再生可能エネルギーを供給したり、再生可能天然ガス(RNG)を自社保有の天然ガス自動車に利用したりしています。


※画像は「ウェイスト・マネジメント Hiring Today」より引用

2.北米の廃棄物処理市場は拡大が見込まれる

北米の廃棄物処理市場は、今後も拡大が見込まれています。下記5つのポイントについて、以下で詳しく確認していきましょう。

  • 世界の廃棄物は、2050年までに70%増加する
  • ウェイスト・マネジメントが事業展開する北米地域は、廃棄物の排出量が世界でも高い水準
  • 北米地域の廃棄物管理市場の成長率は5.3%(2020年から2027年)
  • 廃棄物の規制も強化されていることも、ウェイスト・マネジメントにとっては追い風に
  • 米国全体のリサイクル率は、目標50%に対して、現状は32.1%に留まる

世界銀行は、2018年9月に公表したレポート「What a Waste 2.0」の中で、緊急対策が講じられない場合、世界の廃棄物は2050年までに現在のレベルより70%増加すると指摘しています。ウェイスト・マネジメントが事業展開する北米地域は、廃棄物の排出量が1人1日当たり2.21キログラムと、世界で見ても高い水準になります。

参考:OKR「What a Waste 2.0: A Global Snapshot of Solid Waste Management to 2050

グローバル市場調査会社アライドマーケットリサーチは、同地域の廃棄物管理市場が2020年から2027年までに5.3%のCAGR(年平均成長率)で成長すると見込んでいます。

参考:AMR「North America Waste Management Market Share, Trends – 2027

世界的に廃棄物の規制が強化されていることも、廃棄物処理や資源リサイクルサービスを提供するウェイスト・マネジメントにとって追い風です。まず、2019年5月にバーゼル条約が改正されたことを受け、リサイクルに適さない汚れたプラスチックごみの輸出が制限されます。

米国は、日本やドイツと並ぶ廃プラスチックの輸出大国です。汚れた廃プラスチックを国内で適切にリサイクルすることが、より一層、求められることになります。加えて、米環境保護庁(EPA)は2021年11月、2030年までに固形廃棄物のリサイクル率を50%に高めるための「国家リサイクル戦略」を発表しました。EPAによると、2020年の米国の都市ごみのリサイクル・コンポスト率は32.1%に留まります。リサイクルのニーズは高いと言えるでしょう。

参考:EPA「Part One of a Series on Building a Circular Economy for All

これらの状況を勘案するだけでも、ウェイスト・マネジメントにとって廃棄物処理、資源リサイクル、埋め立て時に発生するガスの電力転換などのビジネス機会が広がっていると考えられます。事業規模が拡大すれば価格決定力も増し、足元の高インフレ下で廃棄物処理サービスの値上げを行うことも可能になるでしょう。

一人当たりGDPと都市ごみ排出量の相関関係

ディア
※画像は「環境省<平成23年版 図で見る環境・循環型社会・生物多様性白書 (env.go.jp)>「第2節 静脈産業で世界の循環型社会の構築を」」より引用・加筆

3.ウェイスト・マネジメントの業績・株価動向

ウェイスト・マネジメントの業績や株価動向を見てみましょう。廃棄物処理は気候変動対策を進める上で重要なテーマの一つです。世界的にサービス需要が高まる中、同社は順調に業績を拡大させ、株価市場でも高く評価されています。

過去10年間(2012年と2021年)の業績を比較すると、以下のようになっています。

  • 売上高は32%増加(136億ドルから179億ドルへ)
  • EPSは約2.4倍(1.76ドルから4.29ドルへ)

また、5年平均での収益性は以下のように良好な水準で推移しています。

  • 営業利益率は17%
  • ROEは28%(5年平均)

なお、競合のリパブリック・サービシズの営業利益率も17%台です。廃棄物処理は差別化が難しく、その分スケールメリットが効くと推察されます。

資本政策面については、足元の配当利回りが1.74%と、S&P500の1.69%(2023年3月1日時点)を若干上回る程度ですが、2004年から20期連続で増配し、直近5年間の増加率は約6%と高水準であることも踏まえると、株主還元を積極化していることがうかがえます。

配当性向は48%と無理のない範囲に収まっています。自社株買いを含む総還元利回りは4.16%に上ります。

廃棄物処理業界の参入障壁の高さや同社のスケールメリット、およびテクノロジーを活用したオペレーションの効率化などにより、高い収益性を確保していると考えられます。

参考:Waste Management「2012 Annual Report
参考:Waste Management「2021 Annual Report
参考:Morningstar「 Waste Management Inc Dividends
参考:Waste Management「Dividends
売上高
※図はウェイスト・マネジメント2012年アニュアルレポート2021年アニュアルレポートより筆者作成

株価動向は、2023年3月21日までの直近10年間で株価は4.1倍ほど上昇しました。同期間において、S&P500は2.6倍の上昇であり、ウェイスト・マネジメントが大きくアウトパフォームしています。

2016年末から2021年末までの5年間の累積トータルリターン(配当再投資)で見ても、ウェイスト・マネジメントは、S&P500およびダウ・ジョーンズ・ウェイスト・ディスポーザル・サービス・インデックス(以下、DJWDSI)を上回りました。

参考:Morningstar「Waste Management Inc Chart
参考:Yahoo Finance「S&P 500 (^GSPC) Charts, Data & News
参考:Waste Management「2021 Annual Report Cover

5年間の累積トータルリターンの比較
ウェイスト・マネジメント S&P500 DJWDSI
2016年末 100 100 100
2017年末 124 122 117
2018年末 131 116 117
2019年末 171 153 158
2020年末 180 181 169
2021年末 259 233 236

※図はウェイスト・マネジメント2021年アニュアルレポートより筆者作成

バリュエーション面では、PER(株価収益率)は28.22倍(5年平均は29.01倍)と、競合のリパブリック・サービシズの27.61倍(5年平均は27.39倍)とさほど変わらない水準です。また、S&P500のPERが18倍台と比較すると、廃棄物処理業界の更なる成長期待が高いと判断できます。

参考:Morningstar「Waste Management Inc Valuation
参考:Morningstar「Republic Services Inc Valuation

過去3ヵ月間における13名のアナリストによるコンセンサス・レーティングは「買い」となっています。また、目標株価の平均値(12ヵ月後)は164.78ドルと、3月22日終値の152.09ドルと比較して8%超の上昇余地があります。アナリスト予想の最高値は180ドル、最安値は151ドルです。なお、ウェイスト・マネジメント株は、2022年8月に史上最高値となる174.32ドルをつけています。

参考:Nasdaq「Waste Management, Inc. Common Stock (WM) Analyst Research
参考:Yahoo Finance「Waste Management, Inc. (WM) Interactive Stock Chart

4.ウェイスト・マネジメントのサステナビリティ目標や取り組み内容は?

ウェイスト・マネジメントは、「常に持続可能な明日のために働く」という精神の下、サステナブルな取り組みを推進しています。

4-1.国連SDGsと整合性が取れたサステナビリティ目標

ウェイスト・マネジメントは、国連SDGs(持続可能な開発目標)と整合性を持たせたサステナビリティ目標を策定しています。「気候変動インパクト」「サーキュラリティ(循環経済)」「安全性」「社会的インパクト」「インクルージョン、エクイティ、ダイバーシティ(包摂、平等、多様性)」の5つを注力分野として位置づけています。

ウェイスト・マネジメントのサステナビリティ目標

  • スコープ1とスコープ2で温室効果ガス(GHG)を42%削減
  • 2022年から2025年にかけてRNGを6倍製造
  • 2023年2月時点から4年間で、リサイクル・再エネ関連ソリューション向けに約22億ドル投資
  • 2030年までに年間250万トンの素材をリカバリー
  • 2030年までに事業展開するコミュニティの人々1,000万人にポジティブインパクトをもたらすと共に、純利益の2%相当を寄付
  • 記録災害度数率(TRIR(*))を年率3%低下、2030年までに2.0を目標
  • 2030年までに会社全体の女性比率を25%に
  • 2030年までにマネージャー層以上の役職に占めるマイノリティ比率を30%に

(*)TRIR…米国労働安全衛生局(OSHA)の労働災害の発生状況を測る指標。20万時間当たりの記録災害の頻度を表す。

4-2.2021年度の実績

2022年のサステナビリティレポートを基に、2021年の進捗や取り組みを紹介します。

参考:WM 2022 Sustainability Report「Always Working For a Sustainable Tomorrow

気候インパクトの分野では、自社のオペレーション上で発生するGHGの3倍の排出を回避しています。2038年までには4倍を目指します。社用車からのGHG排出を削減する取り組みも推進しており、2010年比38%削減しています。2021年末時点で、同社の廃棄物収集運搬車の57%をディーゼル車からCNG(圧縮天然ガス)車へ転換しました。

2022年4月には、2022年から2025年にかけて8億2,500万ドルを投じ、再生可能天然ガス(RNG)のインフラを拡充する計画を発表しました。これにより、自社のRNGプラントや廃棄物発電プラントなどを通じて、2026年までに全天然ガス自動車の燃料をRNGで賄うと共に、北米の100万世帯分に相当する再エネを供給できるようになります。

なお、北米最大の埋立地ガス利用エネルギー(landfill-gas-to-energy, LFGTE)プロジェクトを運営しており、144ヵ所の埋立地処分場で発生するガスを回収して再エネに転換しています。

参考:Waste Management「WM’S RENEWABLE ENERGY INVESTMENTS EXPECTED TO POWER OVER 1 MILLION HOMES BY 2026 – Apr 28, 2022

ディア
※画像はウェイスト・マネジメント「Services & Solutions for Businesses」より引用

インクルージョン、エクイティ、ダイバーシティの分野では、性別・民族・人種の多様性を図っています。2021年には、米国の従業員の全役職において、民族的な多様性は46%、女性比率は19%となりました。また2021年と2022年には、よりインクルーシブな職場環境を形成すべく、「Unified」、「Prism」、「Women’s Empowerment Network」と呼ばれる3つのインパクトグループを発足しました。

これらのグループを通じて、多様な文化的背景を持つ従業員、LGBTQ+(性的マイノリティ)、女性のネットワーキング、メンタリング、能力開発、コミュニティ・エンゲージメントなどをサポートしています。

その他、教育訓練給付制度「Your Tomorrow」を通じ、米国を拠点とする従業員およびその家族は、授業料をウェイスト・マネジメントが全額負担する形で、経営、テクノロジー、科学、数学の学士号、修士課程プログラムを学べます。教育訓練給付の対象を従業員の家族にまで広げたのはウェイスト・マネジメントが初めてです。今後、カナダやインドの従業員にも適用するかが検討されています。

社会的インパクトの面では、2021年にウェイスト・マネジメントが主催もしくは後援した環境教育プログラムへの参加者が、累計で129万人となりました。2038年の目標数値である100万人を15年以上前倒しで達成しています。

また、30年間にわたり野生生物の生息地を改善・保護する取り組みを続けてきています。野生生物生息地評議会(Wildlife Habitat Council)から認証を受けた北米70ヵ所以上で、サステナビリティ、野生生物の保全、生物多様性、環境教育を推進しています。

サプライヤーの多様化も進めており、2021年には管理対象にできる支出金額を9,000万ドル増額できました。女性が経営する365社がサプライヤー多様化プログラムに参加しました。2038年までに、サプライヤーの多様化を進める過程で、同支出を10%拡大させる目標を掲げています。

ディア
※画像はウェイスト・マネジメント「Social Impact」より引用

5.ウェイスト・マネジメントのESG評価

ウェイスト・マネジメントは、各ESG評価機関より高い評価も得ており、毎年のように賞を受賞しています。

米シンクタンクのエシスフィア・インスティテュートが発表した「世界で最も倫理的な企業」に、2008年から15年連続で選定されました。2020年から2022年にかけては、フォーチュン誌の「世界で最も称賛される企業」にも選出されています。

また2018年から2021年にかけて、「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)」で、「DJSIワールド」と「DJSIノースアメリカ」の構成銘柄に組み入れられました。特に、ガバナンス/経済面および環境面では「コマーシャル・プロフェッショナルサービス」カテゴリー内でトップの評価を獲得しています。

DJSIはESG指数として最も歴史があり、サステナビリティ分野における世界初のグローバルベンチマークです。加えて、S&Pグローバルの「Sustainability Yearbook 」では、2000年から2022年にかけて、最高ランクのゴールドクラスを受賞しています。

参考:Waste Management「Waste Management Ranked Highest in Industry on 2021 Dow Jones Sustainability Indices

気候変動は世界的な長期テーマとなる中、ウェイスト・マネジメントが外部機関から高い評価を得ると共に、有力なESG指数にも組み込まれることで、今後もこれらの指数をベンチマークとして利用する世界中の機関投資家などから投資資金を呼び込むことが期待できます。

6.ウェイスト・マネジメントの組み入れファンド2選

ウェイスト・マネジメントを組み入れている投資信託を2本紹介します。

  • アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ
    (年2回決算型)「愛称:GGO」
  • 野村環境リーダーズ戦略ファンド
    Bコース(為替ヘッジなし)

アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ(年2回決算型)「愛称:GGO」は、環境や社会志向等の持続可能な成長が見込まれるサステナブル投資テーマに基づいて、アクティブ運用を行います。

運用プロセスは、全世界の上場企業8,000以上の銘柄から、国連SDGs(持続可能な開発目標)に貢献する銘柄群を特定し、2,500銘柄以上を調査対象ユニバースとします。そこから、個別銘柄の徹底調査により約400銘柄の組入候補銘柄群から、魅力的な銘柄として30~60銘柄でポートフォリオを構成します。同ファンドには、その他に人工呼吸器やEV(電気自動車)の基幹システムを受託製造する米フレックス(FLEX)、米農機大手ディア(DE)、株価指数を開発・算出する米MSCI(MSCI)、米マイクロソフト(MSFT)などが組入上位銘柄に組みいれられています。

参考:alliancebernstein「アライアンス・バーンスタイン・グローバル・グロース・オポチュニティーズ

3・5・10年間のトータルリターンは、モーニングスターの同一カテゴリー(国際株式・グローバル・含む日本)を上回ります。1998年7月の当初設定来では+208.44%のパフォーマンスです。

信託報酬率はフィーレベル・カテゴリー(先進国株式・アクティブ)において平均より安い水準になります。モーニングスターの「ファンドオブザイヤー2021」のESG型部門で優秀ファンド賞に選定されたほか、「R&Iファンド大賞2022」の投資信託/外国株式ESG部門で最優秀ファンド賞を受賞しました。

販売会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券[PR]、auカブコム証券などです。たとえば、楽天証券であれば、100円投資やNISAに対応しているほか、楽天キャッシュ決済の場合には0.5%ポイントが還元され、クレカ決済であれば1%ポイントが還元されます。

「野村環境リーダーズ戦略ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」は、環境にフォーカスしています。スマートビルディング、淡水化、スマート農業といった環境問題の解決を牽引する、「環境リーダーズ」に投資します。

2020年10月の設定から日が浅いため1年間のトータルリターンではあるものの、モーニングスターの同一カテゴリー(国際株式・グローバル・含む日本)を上回る運用成績を上げています。

コスト(信託報酬率)はフィーレベル・カテゴリー(先進国株式・アクティブ)において平均的となります。同ファンドには、その他に産業ガス世界大手のリンデ(LIN)、電子計測機器大手の米アジレント・テクノロジーズ(A)、水ビジネス世界最大手の仏ヴェオリア・エンバイロメント(VIE)が組み込まれています。

参考:野村證券「環境リーダーズ戦略ファンドBコース

「野村環境リーダーズ戦略ファンドBコース(為替ヘッジなし)」は、モーニングスターの「ファンドオブザイヤー2021」のESG型部門で、優秀ファンド賞を獲得しています。

販売会社は野村證券です。野村ではじめる!「ESG投資」応援キャンペーン」の対象銘柄です。2025年12月30日までに対象銘柄を、投信積立で購入した場合、毎月の購入金額合計50万円までの購入時手数料相当額がキャッシュバックされます。

参考:野村證券「野村證券野村ではじめる!「ESG投資」応援キャンペーン

個別株として投資する場合、割安に米国株式投資を実践できるSBI証券、楽天証券、マネックス証券のいずれの証券会社でも取り扱っています。SBI証券は業界最安水準の手数料を実現しているほか、総合口座開設後、口座開設月の翌月末までの最大2ヵ月間、米国株式の取引手数料が無料となるプログラムも実施中(2023年5月時点)です。

7.まとめ

気候変動への対応の一環として廃棄物処理への需要が高まっています。ウェイスト・マネジメントは北米最大級の廃棄物処理ネットワークを構築し、強力な競争優位性を有しているほか、廃棄物を資源化するサステナブルな取り組みも推進しています。

ウェイスト・マネジメントによる、業績拡大とサステナビリティを両立した取り組みの推進は、今後も期待できるでしょう。

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フォルトゥナ

日系・外資系証券会社に15年ほど勤務。リサーチ部門で国内外の投資家様向けに株式レポートを執筆。株式の専門家としてテレビ出演歴あり。現在はフリーランスとして独立し、金融経済やESG・サステナビリティ分野などの記事執筆、翻訳、および資産運用コンサルに従事。企業型DC導入およびiDeco加入者向けプレゼンテーション経験もあり。
業務窓口
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