位置情報とブロックチェーンで地域経済を活性化する『トレジャーGO』

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地域活性化の取り組みとして、位置情報とWeb3を活用したイベントやプロジェクトが登場しています。位置情報を使うことで、現地に訪れると参加できるイベントが主流となっており、特に観光地での導入が進んでいます。株式会社YUKIMURAは、特許出願中のブロックチェーンを基盤にしたデジタルグッズ配布基盤『NFT Drop』を活用し、地域経済の活性化を目的としたデジタル宝探しエンターテイメント『トレジャーGO』の実証実験を開始しました。

ここでは、『トレジャーGO』の概要や特徴、そして他の地域での位置情報とWeb3を活用したプロジェクトについてご紹介します。

目次

  1. デジタル宝探しエンターテイメント『トレジャーGO』とは
    1-1.トレジャーGOとは
    1-2.2種類のゲーム概要
  2. 法人向けNFT配布支援パッケージ『NFT Drop』とは
    2-1.NFT Dropとは
  3. 位置情報とWeb3を組み合わせたサービス
    3-1.サステナブルリゾート実現を目指す「Non-Fungible HAKUBA」
    3-2.位置情報連動型NFT「ルーラNFT」とは
  4. まとめ

①デジタル宝探しエンターテイメント『トレジャーGO』とは

株式会社YUKIMURA(大阪府堺市)は、特許出願中のブロックチェーン基盤『NFT Drop』を使用し、地域経済の活性化を目的としたデジタル宝探しエンターテイメント『トレジャーGO』の実証実験を開始しました。

『トレジャーGO』は、日本列島を舞台にした「JAPAN編」と京都府丹後地域を舞台にした「TANGO編」で開催されます。これにより、地元住民の周遊はもちろん、郊外や海外からの観光客誘致を行い、地域経済の活性化を目指しています。特に、位置情報とWeb3技術を組み合わせることで、丹後地域を盛り上げる効果が期待されています。

株式会社YUKIMURAは、「幸せな村を作る」をミッションに掲げています。地域の幸福度を高めるためには、経済の活性化が不可欠であると考えています。地域が最も経済的に潤う時期は、「人が訪れて消費をする時」であるため、人々の来訪を促し、中長期的に地域を活性化する「新しい地域経済活性化モデル」の構築に挑戦しています。その取り組みの一環が『トレジャーGO』です。

『トレジャーGO』の実証実験により、地域経済の新しい活性化モデルがどのように機能するかを検証し、さらなる展開を目指しています。

1-1.トレジャーGOとは

トレジャーGOとは、位置情報に設置されたデジタルトレジャー(NFT)を1番多く集めたプレイヤーに、優勝賞金が贈呈される宝探しエンターテイメントです。優勝賞金は“推しのまち“協賛金 の総額、参加人数によって増額します。協賛金で賄われているため、トレジャー設置場所を決められる権利を有料販売することで、その場所をPRします。そのためプレイヤーがSNSで盛り上がれば盛り上がるほど共産が集まり、結果的に街の活性化に繋がります。

さらに既存ユーザーが新規ユーザーを招待するたびに賞金が上がり、“推しのまち“協賛が増えるほどさらに賞金も上がり、街の経済を活性化する仕組みとなっています。街に住む人も、街にくる人も、郊外にいる人も、“推しのまち“の経済の活性化に貢献できる経済圏を作ります。

1-2.2種類のゲーム概要

1.トレジャーGO JAPAN編

現在も開催中。日本全国にデジタルトレジャーを設置しています。
公式LINEでプレイhttps://line.me/R/ti/p/@522qnpwl?oat__id=3424617

  • 対象地域: 日本全国
  • 期間: 2024/3/10 9時〜2024/6/30 21時
  • 賞金額: 変動制 (参加人数×100円)
  • 最大賞金: 100万円
  • 最低賞金補償額: 5万円

2.トレジャーGO TANGO編

2024/5/3 〜 京都府北部丹後地域にデジタルトレジャーを設置します。

  • 地域: 京都府北部丹後地域
  • 期間: 2024/5/3 9時〜2024/5/31 21時
  • 賞金額: 参加人数×100円
  • 最大賞金: 100万円
  • 最低賞金補償額: 20万円

どちらもトレジャーは全部で5種類あります。

3.イベントの参加方法

  1. 公式LINE登録
  2. アカウントID発行
  3. トレジャーMAPを見る
  4. 地域を周遊しながら、位置情報認証でトレジャー取得
  5. ハンターパータルでポイントを確認できます

1番多く集めたプレイヤーに優勝賞金が贈呈されます。
遊び方はこちらを参照ください。
https://treasurego.jp/#how-to-play

4.今後の展開

トレジャーGO 大阪編、トレジャーGO博多編など、各地域でゲームを開催していきます。地方創生や地域経済活性化に関心のある企業と積極的に連携してまいります。下記のフォームよりお問い合わせください。
https://yukimura-corp.jp/#contact

②法人向けNFT配布支援パッケージ『NFT Drop』とは

法人向けのNFT配布及びコンサルティング事業を展開する株式会社YUKIMURAは、特許出願中で自社開発のNFT配布システム「NFT Drop」の機能をアップデートし、各NFTの位置情報認証配布とユーザー向けMAP画面を実装します。これは法人向けにパッケージ提供を開始するとして2024年2月19日に発表されました。また同社のシステムは、新規事業として「トレジャーGO」が実証実験中です。

「NFT Drop」の新機能は2つ発表され、位置情報認証によるNFT配布とユーザー向けMAP画面の納品対応を開始しました。今後、特に新しい観光周遊施策として、国内のみならずインバウンド顧客も意識したマーケティングとして活用が期待されます。人流データの分析により観光DXも推進するとしています。

2-1.NFT Dropとは

NFT Dropは、ブロックチェーンの特長である相互運用性を重視したNFT配布基盤(特許出願中)で、1枚ずつユニークなURL及びQRコードを生成するシステムです。クライアントは使用するウォレットでNFTを受け取ることができます。”売る時代”から”配る時代”へシフトする、NFTの可能性を拡張しようとする、法人向けNFT配布支援サービスです。通常プランでは、2種類の納品形式「URL」と「QRコード画像」に対応しています。

またNFT Dropは、ブロックチェーンを基盤にしたデジタルグッズ配布システムです。そのため、あらゆるIPが発行したデジタルグッズ(NFT)を位置情報認証で配布することが可能です。例えば以下のようなゲームイベントや企画が可能です。

  1. ゆるキャラのイラストを対象地域に10,000枚設置し、一番多くのゆるキャラのイラストを集めた人に景品をプレゼント。
  2. アイドルのデジタルチェキを対象地域に設置し、ファンがチェキ集めしながら街歩きをする体験。
  3. NFTをトレジャーと見て、町中を宝探しする体験。宝を一番多く集めたユーザーに賞金などをプレゼント。

③位置情報とWeb3を組み合わせたサービス

スマホの位置情報とWeb3を合わせたイベントやプロジェクトは、『トレジャーGO』のように観光地をゲーム感覚で巡ったり、現地の魅力を発見することができるので、各地で採用されつつあります。以下では、同様の機能をサービスに取り入れているプロジェクトについてご紹介しまします。

3-1.サステナブルリゾート実現を目指す「Non-Fungible HAKUBA」

株式会社Final Aimは、株式会社新東通信 / CIRCULAR DESIGN STUDIO.と、一般社団法人白馬村観光局と共同で、WEB3.0技術を活用した実証実験「Non-Fungible HAKUBA(NFH)」を白馬村で実施されました。

Final AimはWEB3.0プラットフォームである「Final Chain」を提供し、冬の白馬の景色を47点の写真と共にNFT化しました。またNFT化された各写真情報をもとに生成された3Dマップデータから3Dプリントオブジェも制作し、NFT情報を刻印ています。

同実証実験のテーマは、今シーズンの冬の白馬村の写真を募集し、その写真に紐づく撮影情報(時刻・位置など)をブロックチェーンに記録し特設サイトで公開されました。そして写真投稿者へは証明書としてNFTを発行する取り組みとなります。写真の募集期間は既に2022年に行われ、写真は特設サイトhttps://nf-hakuba.comにて公開されています。

写真投稿者へはプロジェクト参加の証明書としてNFTの発行が行われました。長野県北部の北アルプス山麓に位置する雄大な山々に囲まれた地“白馬村”は、気候危機の影響で深刻な雪不足に直面しています。この白馬村の美しい自然を改ざん不可能(Non-fungible)な記録として残すという意味が込められたプロジェクトです。

本プロジェクトは技術パートナーである株式会社Final Aimが提供するブロックチェーンプラットフォーム「Final Chain」を使用します。「Final Chain」では、使用基盤はイーサリアム(Ethereum)のテストネットである「Goerli(ゴエリ)」が使用されます。「ゴエリ」とFinal AimオリジナルのコアAPIをもとに技術連携させるとのことです。

3-2.位置情報連動型NFT「ルーラNFT」とは

観光分野に特化したデジタル通貨である「ルーラコイン」があります。ルーラコインはこれまでの限られた地域的なデジタル通貨とは異なり、加盟店であれば日本各地でどこでも使用できるため、その利便性の高さからユースケースを拡大しています。

ルーラコインとは、21年6月に設立された日本国内のWEB3企業である「株式会社ルーラ」によって発行されている、観光分野に特化したデジタル通貨のことを指します。ルーラコインは日本の各地における温泉地または観光地などで使用することができるデジタル通貨で、その価値は「1ルーラコイン=1円」に設定されています。

ルーラコインについての詳しい記事はこちらでも掲載しております。

観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」とは?

ルーラコインを利用できる範囲は日々拡大中で、現在では33の観光地、計200店舗ほどで利用できます。また、NFTの販売数は、この1年ほどで累計13,000枚を突破しました。2024年中には、100の観光地、および500店舗を目標に据えて積極的に展開しています。

そしてルーラコインは、位置情報連動型NFT「ルーラNFT」の展開を始めました。ルーラNFTは、日本全国にある温泉地や酒蔵、城郭などの観光資源と、キャラクターIPやアイドルがコラボレーションした、現地にて数量限定で発行されるNFTです。

このNFTでは、地域を訪れるユーザーに新たな観光体験を提供することを目的として、特別な宿泊プランやアクティビティ、限定グッズなど様々なユーティリティを提供しています。

過去のコラボレーション例としては、アニメや漫画などが好きな方々に人気の地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」や、アイドルグループ「アイドルオーケストラ(通称アイオケ)」、神戸電鉄などがあり、すでに40種類ほどのNFTを販売しています。

さらに、「Travel to Earn(旅して稼ぐ)」仕組みや、トークン保有者が参加できる観光地支援のためのコミュニティ「ルーラDAO」の運用をスタートさせる予定で、現在準備を進めているとのことです。

④まとめ

位置情報とWeb3技術を取り入れた機能は、観光地で楽しめるサービスとして活用されつつあります。観光地では、その場に行かなければ手に入れることができないデジタルアイテム(NFT)などが、新しい観光体験として、地方創生の手段として注目されています。

また「トレジャーGO」やルーラコインのように、賞金やポイント、現金が稼げるシステムがあることで、よりそれらのイベントを楽しもうという気持ちも生まれます。これはブロックチェーンの特長を活かしているからこそできるサービスと言えます。位置情報とWeb3を使ったサービスが気になる方は、ぜひ参加方法など詳しい情報を調べてみてください。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。