観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」とは?

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今回は、観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. ルーラコインとは
    1-1.ルーラコインの概要
  2. ルーラコインの特徴
    2-1.日本各地の観光地で使用できる
    2-2.プレミアムポイント
    2-3.簡単に決済ができる
    2-4.ルーラNFTを購入できる
  3. ルーラコインの使用方法
    3-1.チャージ
    3-2.プレミアムポイントをゲット
    3-3.支払い
  4. まとめ

ブロックチェーン技術を使用するWeb3(ウェブスリー)産業が拡大する昨今、日本でも多くのプロジェクトが新たに誕生しています。

そんな中、観光分野に特化したデジタル通貨である「ルーラコイン」に注目が集まっています。ルーラコインはこれまでの限られた地域的なデジタル通貨とは異なり、加盟店であれば日本各地でどこでも使用できるため、その利便性の高さからユースケースを拡大しています。

そこで今回は話題の観光特化型デジタル通貨「ルーラコイン」について、その概要や特徴、使用方法などについて解説します。

①ルーラコインとは

1-1.ルーラコインの概要

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ルーラコインとは、21年6月に設立された日本国内のWEB3企業である「株式会社ルーラ」によって発行されている、観光分野に特化したデジタル通貨のことを指します。ルーラコインは日本の各地における温泉地または観光地などで使用することができるデジタル通貨で、その価値は「1ルーラコイン=1円」に設定されています。

これまでにも地域特有のデジタル通貨がいくつかリリースされてきましたが、いずれも限られたエリア以外では使用できず、普及などの面において課題を抱えていました。

一方でルーラコインは日本各地での使用が可能となっているため、これまでの問題点を解消することができ、実際に観光地では、新たな客層が増加したといった喜びの声が上がっているということです。別名として「旅のコイン」とも呼ばれているルーラコインは、「旅を特別にする」ことを目指して今後もその規模を拡大していく予定だとしています。

②ルーラコインの特徴

2-1.日本各地の観光地で使用できる

前述の通り、ルーラコインは日本各地の観光地で使用できるようになっており、22年7月時点においてすでに12地域、91店舗での使用が可能だということです。

なお、下記はルーラコインの対応地域の一部です。

  • 有馬温泉(兵庫県)
  • 飯坂温泉(福島県)
  • 塩原温泉(栃木県)
  • 小野川温泉(山形県)
  • 松島温泉(宮城県)

このほか、ルーラコインは22年中に対応地域および店舗数を50地域、500店舗にまで拡大する予定だとしています。

2-2.プレミアムポイント

ルーラコインには、チャージすることによって獲得できる「プレミアムポイント」が存在します。プレミアムポイントは各時期に開催されているキャンペーンによって付与される割合が変わってきますが、基本的にはチャージ金額の10%から20%に設定されています。このプレミアムポイントはチャージ毎に付与されるため、ユーザーはよりお得に使用することが可能です。

22年7月26日現在で開催されているキャンペーンは下記の通りです。

  • 名称:第三弾プレミアムポイント山分けキャンペーン
  • 内容:総額100万円分のプレミアムポイントを山分けするキャンペーン
  • 付与率:チャージ金額の10%
  • 参加方法:ルーラコインのマイページにてアカウントを開設し、VISAかMASTERのクレジットカードもしくはチャージ専用のプリペイドカード(3,000円、5,000円、10,000円)でルーラコインを購入し、チャージしたユーザーが対象となります。

なお、プレミアムポイントの付与は予算上限に到達した時点で終了するということです。

2-3.簡単に決済ができる

ルーラコインは加盟店に設けられているルーラコイン専用の二次元バーコード(QRコード)を読み取るだけで、簡単に決済が可能です。

前述の通り、「1ルーラコイン=1円」で使用できるため計算もシンプルなほか、プレミアムポイントが上乗せされることによりさらにお得に使用することができるため、ユーザーにとってかなり利便性の高いサービスとなっています。

2-4.ルーラNFTを購入できる

ルーラコインを使用することによって、「ルーラNFT」を購入することが可能です。

ルーラNFTとは、日本各地における観光地や温泉地、特産品などといった観光資産と、キャラクターIPおよびクリエイターがコラボレーションして制作された、完全オリジナルコンテンツのNFTのことを指します。ルーラNFTは数量限定で発行される完全にローカライゼーションされたNFTとなっており、現地の販売店で購入することが可能だということです。

購入方法としてはまずルーラコインをチャージし、ルーラNFTの販売店舗へ向かいます。その後、店舗に設けられているNFT専用の二次元バーコードをスキャンすることで、ルーラコインによるNFTの購入が完了となり、ルーラアカウントの登録メールアドレス宛てにNFTが届くという流れになっています。

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現在、NFT第一弾として、22年6月24日よりルーラコインが比較的活発に使用されている「有馬温泉」および「飯坂温泉」において「温泉むすめ」のNFT販売が行われています。

温泉むすめとは日本各地における温泉をモチーフとしたキャラクターの地域活性化プロジェクトで、第一弾では温泉むすめのキャラクターを起用したNFTが全部で六種類、それぞれ200個もしくは300個限定で販売されています。

また、今後はNFTの保有者限定で聞くことができるキャラクターのボイス付きのSSR、URランクのNFTも登場する予定だということで、保有者特典も魅力の一つとなっています。

このように、ルーラコインではルーラNFTを購入することによって旅行客が日本各地の観光地の魅力を再発見できることを期待しており、プロジェクトを通して旅をさらに楽しむ体験を提供するとしています。

③ルーラコインの使用方法

3-1.チャージ

ルーラコインを使用するためには、まずチャージが必要となります。ルーラコインのマイページよりアカウントを開設し、クレジットカードもしくは専用のプリペイドカードを購入することで、チャージが可能となります。

前述の通り、ルーラコインは、「1ルーラコイン=1円」となっています。1,000円単位からチャージが可能で、プレミアムポイントを含んで最大10万円まで行うことができます。なお、ルーラコインの有効期限はチャージ後から六ヶ月間となっているため、注意が必要です。

3-2.プレミアムポイントをゲット

また、ルーラコインはチャージすることによって、プレミアムポイントがゲットできます。プレミアムポイントはキャンペーンに応じて付与され、ルーラコインとともに使用することが可能です。

3-3.支払い

ルーラコインは対応している日本各地の温泉地または観光地などで使用することができます。支払いについては、加盟店に設けられているルーラコインの専用QRコードをスキャンすることで簡単に実行できるため、誰でも気軽に使用することが可能です。

④まとめ

ルーラコインは「1ルーラコイン=1円」に設定されており、チャージするだけで加盟店であればどこでもキャッシュレスで使用できる、非常に便利なサービスとなっています。

今後はNFTの一次流通マーケットおよび二次流通マーケットのリリースも計画しているということで、その動向からどんどん目が離せなくなっています。対応店舗も徐々に追加していくとしているほか、プレミアムポイントでよりお得に使用できるため、興味のある方や国内旅行を考えている方は、一度ルーラコインに触れてみてもいいでしょう。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12