トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」とは【食べて貯まる 暗号資産】

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今回は、トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. シンクロライフとは
    1-1.シンクロライフの概要
    1-2.運営元である「株式会社GINKAN」
  2. シンクロライフの特徴
    2-1.新たなお店を開拓できる
    2-2.世界中で展開している
    2-3.シンクロポイントが獲得できる
    2-4.仮想通貨が還元される
    2-5.Metamaskとの連携
  3. シンクロライフの利用方法
  4. まとめ

暗号資産(仮想通貨)がますます身近になってきているなか、Webサービスに取り入れる企業も増えてきています。

トークンエコノミー型のグルメSNS「シンクロライフ(SynchroLife)」は、飲食店についてのレビューを投稿することによって、報酬として仮想通貨SYC(SynchroCoin)が分配される「Eat to Earn(食べて稼ぐ)」を展開しています。

そこで今回はトークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ」について、概要や特徴などを解説していきます。

①シンクロライフとは

1-1.シンクロライフの概要

出典:SynchroLife

トークンエコノミー型グルメSNS「シンクロライフ(SynchroLife)」は、株式会社GINKANが18年にローンチしたサービスです。以前はシンクロポイントを貯めて使える仕組みでしたが、仮想通貨を導入したモデルが22年8月に正式にリリースされました。

シンクロライフでは世界で初めて、独自のプラットフォーム上においてユーザーの飲食店に対するレビューをトークン化することによって、優良なレビュアーに対して報酬を支払うシステムを確立しました。

この報酬システムにより、これまではボランティアとしての位置付けであったレビュアーたちが、それをフリーランスまたは職業として活躍できるようになるグローバルなグルメSNSプラットフォームを提供することを目指しています。

1-2.運営元である「株式会社GINKAN」

シンクロライフの運営元である株式会社GINKANは15年12月に設立された国内企業で、主にスマートフォンアプリの企画や開発、運営を行っています。

GINKANは日本発のブロックチェーンテクノロジーを活用した、トークンエコノミーによる新しい食のエコシステムの構築へ挑戦するスタートアップで、自律分散型な「食のプラットフォーム」を創り上げることを目指しています。

GINKANの創業者で、現在代表取締役を務めている神谷知愛氏は、GINKANの前身となる会社で約10年間にわたって飲食店向けの事業を行ってきました。

その過程で神谷知愛氏は、デジタルマーケティングが急速に進化したことによって、本当に美味しい料理を提供する飲食店が埋もれてしまっており、このような状況が継続した場合、日本の外食文化は腐敗すると強く感じたということです。

そして、本当に美味しい飲食店はもっと多くの人に知られるべきであるという考えのもと、シンクロライフの開発に踏み切りました。

②シンクロライフの特徴

2-1.新たなお店を開拓できる

シンクロライフでは2022年7月時点において、38万件ものレビューが掲載されています。

また、ユーザーの趣味嗜好に合わせた「美味しいお店だけ」をおすすめする「食いしん坊AI」が搭載されているため、ユーザーは効率よく、信頼性の高いグルメ情報を手に入れることが可能です。

2-2.世界中で展開している

18年にローンチされて以来、世界155カ国でサービスを提供しており、日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語に対応しているなど、グローバルなサービス展開を行っています。

2-3.シンクロポイントが獲得できる

出典:株式会社GINKAN

シンクロライフでは、飲食店についてのレビューを投稿したり、お店情報の作成や修正を行うといったプラットフォームへの貢献が「経験値」として貯まる仕組みとなっており、経験値が一定の数値まで溜まった場合、称号ランクが上がるシステムを採っています。

ユーザーは自身の称号ランクに応じて報酬として「シンクロポイント」を獲得でき、シンクロポイントはコンビニやカフェ、食事券といった約18,000以上の店舗で利用が可能です。

なお、シンクロポイントは下記の方法でゲットできます。

①優良なレビュー投稿の報酬として
前述の通り、ユーザー自身の称号ランクおよびレビュー投稿のクオリティが基準となります。

②シンクロライフ加盟店において支払った飲食代金からの還元
シンクロライフ加盟店における食事代金の最低1%分(最大20%)に当たるシンクロポイントが還元されます。

なお、100円につき1ポイントが付与される仕組みです。

③モバイルオーダーの利用または優待券購入に対する還元

モバイルオーダーの利用金額や、ロイヤルユーザーに提供される「自信の一品優待券」の購入に対して還元されます。

④キャンペーンへの参加

シンクロライフでは定期的にキャンペーンが実施されており、これに参加することでシンクロポイントをゲットできます。

具体的には、シンクロライフの加盟店となる飲食店の紹介や、友達の招待、バグや不具合などの報告に対するインセンティブとしてシンクロポイントを付与することが予定されています。

なお、利用可能な店舗はコンビニやファストフード店、カフェなどをはじめとする全27ブランド、57万ヶ所にものぼります。

2-4.仮想通貨が還元される

出典:株式会社GINKAN

シンクロライフの運営元である株式会社GINKANと、仮想通貨交換業者である「マーキュリー」が運営する取引所「CoinTrade(コイントレード)」が提携したことによって、22年7月5日より「ビットコイン(BTC)」や「イーサリアム(ETH)」などの仮想通貨による還元がスタートしました。

【関連記事】:仮想通貨取引所CoinTrade(コイントレード)のステーキングサービスについて解説

これまではシンクロポイントの付与のみでしたが、今回の発表により、還元されるリワードを切り替える機能がシンクロウォレットに追加され、ユーザーはシンクロライフのアプリ内に設置されているウォレットで、リワードの種類をビットコイン(BTC)またはイーサリアム(ETH)に設定できるということです。

利用方法も比較的シンプルで、飲食店における会計の際、提示されたQRコードをスキャンするだけで自動的に仮想通貨が貯まっていく仕組みとなっています。

2-5. Metamaskとの連携

正式版ではMetaMaskウォレットを連携することで、これまでレビュー投稿で保有していたポイントをネイティブトークンSYCでの受取が可能となりました。そしてこれまでと同様にポイントとしての受け取りや利用も可能とし、幅広いユーザー層に適用するハイブリット型モデルを採用しています。

③シンクロライフの利用方法

出典:株式会社GINKAN

シンクロライフを利用したいユーザーは、公式アプリから下記の手順で登録を行うことが可能です。

  1. Facebook、Twitter、Google、Apple、メールアドレスから希望のログイン方法を選択し、必要事項を入力
  2. 登録が完了したらメニューからウォレットを選択し、電話番号認証とパスコードの設定を行って作成完了

ユーザーは位置情報機能を用いて近くのお店を検索し、レビューを閲覧できるほか、自身でレビューを投稿したり、投稿や食事で溜まったシンクロポイントを利用することができます。

また、シンクロポイントは独自のトークン「SYC(SynchroCoin)」に交換可能で、今後はSYCで直接決済できるシステムの開発も予定しているということです。

④まとめ

シンクロライフはこれまでの飲食店レビューに「報酬」という新しい概念をプラスしたプロジェクトで、レビュアーと加盟店にとってウィンウィンとなる経済システムを構築しています。

今回、シンクロポイントが仮想通貨にも交換できるようになりさらに利用の幅が広がったため、この機会にシンクロライフの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12