別荘をホテルとして貸し出したり、NFTで宿泊もできる「NOT A HOTEL」とは?利用方法と注意点なども解説

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2022年ごろより、不動産業界や宿泊施設の利用権にNFT(ノン・フンジブル・トークン)が注目され、新たなサービスが続々と登場しています。「NOT A HOTEL」は、こうした中で注目を集めるプラットフォームです。ユーザーはこのサービスを利用し、物件の利用権を購入したり、使わない期間には他人に貸し出すことも可能です。さらに、NOT A HOTEL内での宿泊を希望する方は、「THE KEY」というNFTを購入する必要があります。この記事では、「NOT A HOTEL」の特徴や仕組み、利用方法、注意点について詳細に解説いたします。

目次

  1. NOT A HOTELとは?
    1-1.NOT A HOTELの買い方
    1-2.NOT A HOTELの購入の流れ
    1-3.注意点について
  2. NOT A HOTELをホテルとして貸出しする
  3. NOT A HOTELに宿泊するには
    3-1.THE KEYの入手方法
    3-2.NFT保有後、宿泊登録の流れ
  4. NOT A HOTELのMEMBERSHIP NFTとは
  5. THE KEYを活用する際の注意点
  6. まとめ

① NOT A HOTELとは?

引用:NOT A HOTEL


「NOT A HOTEL」は、リストされた物件を購入することで、オーナーとしてその物件に住むことができるだけでなく、全国の「NOT A HOTEL」物件を相互に利用することができるサービスです。利用可能な物件は、「NOT A HOTEL」の公式サイトで確認することができます。さらに、オーナーが物件を利用しない期間は、それをホテルとして貸し出し、収益を得ることもできます。

1-1. NOT A HOTELの買い方

・1棟購入
1棟(室)全ての利用権を1人が保有する形式です。こちらは、生活の拠点を「NOT A HOTEL」に移し、出張や旅行時のみ他人に貸し出すライフスタイルに適しています。

利用可能日数: 毎年360日
予約可能期間: 12ヶ月
相互利用:
オーナークローゼット:

・シェア購入
10日単位での購入が可能で、自身のライフスタイルに合わせて利用できます。年に10日間だけ「NOT A HOTEL」の生活を体験したい方にもおすすめです。

利用可能日数: 毎年10日〜
予約可能期間: 10泊以上 – 最大10ヶ月先
30泊以上 – 最大12ヶ月先
相互利用:
オーナークローゼット: ○(30泊以上のみ)

・オーナークローゼット
「NOT A HOTEL」にはオーナー専用のクローゼットやロッカーが設けられています。これにより、毎回荷物を持ち運ぶ手間が省けます。

・購入タイプ比較表

引用:NOT A HOTEL

1-2. NOT A HOTELの購入の流れ

NOT A HOTELの購入プロセスは全てオンラインで完結し、最短で約1ヶ月での購入が可能です。

  • NOT A HOTELのサイトからオンライン申し込み
  • 約1週間後に審査結果の通知
  • 審査通過後、専門スタッフによるオンライン説明会を実施
  • 初回入金分の支払いで契約完了

1-3. 注意点について

購入したNOT A HOTELの物件については、取得から3年間の保有が必要です。4年目以降、当社が提供するマーケットプレイスで第三者への譲渡が可能になります。相続については期間の制限はありませんが、譲受人及び相続人の審査が必要です。

万一、NOT A HOTELが倒産した場合、サービスの継続が不確定になるため、利用規約等は事前に確認しておくことが重要です。

② NOT A HOTELをホテルとして貸出しする

購入したハウスは、自宅としての利用はもちろん、利用しない時はホテルとして貸し出すことができます。オーナーは専用アプリから利用日を選択し、最長12ヶ月先まで予約可能です(年10泊購入の場合は最長10ヶ月先まで)。また、利用枠を家族や友人にギフトすることもできます。鍵の受け渡しやチャットサポートなどはアプリから可能です。

利用が設定されていない日程は、3ヶ月前から自動的にホテル予約が開始され、運営に必要な手続きや管理はNOT A HOTELが担います。清掃費・光熱費は管理費に含まれており、滞在時の追加料金は不要です。ゲストが宿泊しなかった場合でも、利用しなかった日は収入が発生します。収入は固定されているため、安定した収益を期待できます。

・利用可能泊数表

引用:NOT A HOTEL

③ NOT A HOTELに宿泊するには

NOT A HOTELの物件は、購入だけでなく、2023年1月からNFT「THE KEY」を使用してゲストとしての宿泊も可能です。THE KEYを使用してNOT A HOTELに宿泊するには、以下の3ステップを踏みます。

  1. NFT「THE KEY」の入手
  2. NOT A HOTELのユーザー登録
  3. 宿泊情報の登録(宿泊予約)

THE KEYを利用してNOT A HOTELにチェックインする際は、チェックイン日の3日前の17:00までに、ユーザー登録と宿泊情報の登録(本人情報、利用人数、お食事の有無)を完了させておく必要があります。

3-1. THE KEYの入手方法

THE KEYを手に入れる方法は主に以下の3つです。

・Airdrop
NOT A HOTELでは、すでに販売が終了しているが二次流通されているMEMBERSHIPを保有するMetaMaskのウォレットアドレス宛に、一年に一度、THE KEYがAirdropされます。

・NFTマーケットプレイスでの購入

引用:NOT A HOTEL

THE KEYは、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで購入することができます。出品されているTHE KEYには宿泊日と宿泊場所が既に決定されていますので、好みに合わせて購入が可能です。

・プレゼントで受け取る
知人や家族、友人からTHE KEYをプレゼントとして受け取ることもできます。

3-2. NFT保有後、宿泊登録の流れ

THE KEYを保有したら、次は宿泊の登録です。以下の手順で進めてください。

・メタマスクウォレットの接続
NOT A HOTELのユーザー登録が完了したら、NOT A HOTELのWebサイトにてMetaMaskウォレットを接続し、THE KEYの保有を確認します。NOT A HOTEL NFT Webページにアクセスし、「MetaMaskを起動」をクリック、指示に従って接続を行います。接続が成功すると、マイページが表示され、保有しているMEMBERSHIPやTHE KEYが確認できます。

引用:NOT A HOTEL

NOT A HOTEL NFTのWebページへMetaMaskの接続が完了すると、マイページが表示され、保有しているMEMBERSHIPおよびTHE KEYを参照可能となります。

・宿泊情報の登録・予約
メタマスクウォレットとの接続が完了したら、「THE KEY」タブを選択します。表示されたTHE KEYの中から、「宿泊情報を登録する」を選び、必要な情報を入力していきます。

引用:NOT A HOTEL


利用人数、食事の有無などを選択し、確認ページで最終確認を行ったら、「予約を確定する」をクリックします。これで宿泊の予約が完了となります。

④ NOT A HOTELのMEMBERSHIP NFTとは

メタマスクウォレットとの接続が完了したら、「THE KEY」タブを選択します。表示されたTHE KEYの中から、「宿泊情報を登録する」を選び、必要な情報を入力していきます。

引用:NOT A HOTEL

NOT A HOTELのハウスは数千万円で、手軽に購入できるわけではありません。これを解決するために、1日単位でNOT A HOTELを利用できるMEMBERSHIP NFTが提供されています。これは47年間、毎年、NOT A HOTELのハウスを利用できる特権を提供する会員権です。

引用:NOT A HOTEL

しかし、このNFTの自社販売は2023年3月31日に終了しており、現在はOpenSeaでの取引や既存保有者からの譲渡でしか入手できません。自社販売時の価格は、MEMBERSHIP Sが185万円で、これを47年間で割ると1泊あたり約4万円で利用できます。

更に、保有者には90日前に「THE KEY」と呼ばれる鍵型NFTが送られます。これには宿泊日と場所が記載されており、それに基づいて予約が可能です。不都合があれば、OpenSeaでの転売や贈与も可能です。利用にはNOT A HOTELのユーザー登録と宿泊情報の登録が必要です。

⑤ THE KEYを活用する際の注意点

1.場所や日時を自由に指定できない
二次流通されているTHE KEYを入手する必要があります。そして出品されているTHE KEYは、宿泊日と宿泊場所がすでに決まっているので、その中から選ぶことになります。しかしメンバーシップNFTを購入した場合、送られてくるTHE KEYは既に日時や場所が決まっているので、確実に利用できるとは限りません。

2.出品したTHE KEYが売却できるとは限らない
THE KEYはNFTマーケットプレイスで二次流通されています。現在はメンバーシップサービスは終了となっていますが、THE KEYを入手し、都合で利用できない場合にはOpenSeaなどで出品ができます。

しかし、希望通りの価格で売れるとは限らず、出品中に既に決められた宿泊日時を過ぎてしまう可能性があります。また二次販売が成立すると、売り上げの内7.5%が、発行元のNOT A HOTELに自動的に徴収されるので、出品時は徴収分も考慮した方が良いでしょう。

3.NOT A HOTELが倒産した場合、NFTの価値が失われる
万が一NOT A HOTELが倒産し、サービスが終了した場合、残されたNFT(THE KEY、MEMBERSHIP) の価値は失われる可能性があり、出品しているNFTももちろん購入されずそのまま残ってしまう可能性があります。しかも MEMBERSHIPの有効期限は47年あり、その間にTHE KEY を毎年受け取ることができます。しかしNOT A HOTELが倒産せず、サービスを最後まで利用できる保証はありません。

⑥ まとめ

NOT A HOTELはWeb3を使った、不動産とホテル業界における画期的で新しいサービスです。別荘の購入は一般的に手が届きにくいものです、しかしNFTを使うことで1日だけ所有したり、あるいはメンバーシップNFTを保有することで、毎年利用できるNFTが送られてきて、自身で利用したり、あるいは二次流通に回すことも可能となっています。

宿泊権となっているNFT「THE KEY 」は既に日付と場所が決められて送られてきますが、マーケットプレイスから購入する場合は出品されているものの中から選ぶことができ、中には格安で宿泊ができるものもあります。

メンバーシップNFTに関しては注意点もありますが。NOT A HOTELのサービスは大変面白いシステムなので、気になる方はNOT A HOTELの公式サイトをチェックしてみてください。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。