日本のゲームギルド団体の特徴 – LGG、SGG、YGGについて解説

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今回は、日本のゲームギルド団体の特徴について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. ゲームギルド団体とは
  2. 日本の著名なゲームギルド団体とその特徴
    2-1.LCAゲームギルド(LGG)
    2-2.サムライギルドゲームズ(SGG)
    2-3.イールドギルドゲームス・ジャパン(YGG Japan)
  3. まとめ

ブロックチェーン・テクノロジーを用いたNFTゲームは、その多くが「Play to Earn(P2E)」を採用していることなどから、新たなビジネスモデルとして注目を集めてきました。

しかしその一方で、参入の際の初期費用が高額であるなど、数々の懸念点があるのもまた事実です。そんな中、プレイヤーを包括的にサポートする団体である「ゲームギルド」にますます関心が集まっています。

そこで今回は、日本における著名なゲームギルド団体について、それぞれの概要や特徴を詳しく解説していきます。

①ゲームギルド団体とは

近年、国内外においてブロックチェーン・テクノロジーを駆使したNFTゲームが多数リリースされており、プレイしながら報酬を稼ぐことが可能な、いわゆる「Play to Earn(P2E)」型のゲームも広く普及してきました。

多くのNFTゲームでは、プレイをスタートするに当たって何らかのNFTアイテムの所有が必要となるなど、比較的高額な初期投資を余儀なくされるケースが存在します。

ゲームギルド団体ではプレイヤーが初期投資を用意することなくスムーズにNFTゲームをプレイすることができるよう、ゲームプレイに必要な資金やツールの貸出や情報提供など、プレーヤーをあらゆる面からサポートしています。

②日本の著名なゲームギルド団体とその特徴

2-1.LCAゲームギルド(LGG)

LGG
「LCAゲームギルド(LGG)」とは、19年にスタートした日本で最も古参のゲームギルドのことを指します。LGGでは、プレイヤーが健全に楽しめるゲームを定量的に分析し、客観的なデータを根拠としてプロジェクトの定期レポートを発行するなど、プレイヤーが安心してプレイできる判断材料の提供に努めています。

ここからはLGGの特徴について解説します。

①収益性の高さ
LGGは自社開発したGame-Fiマーケットのトレンド抽出ツールや解析ツールを駆使し、客観的なデータに基づく分析を行うことで、かなり高い収益性を実現しています。

これらのツールを使うことによって、時価総額やユーザー数などの定量指標が伸びているゲームなどを自動で見つけることが可能となっており、「Game-Fiにおけるインデックスファンド」としての役割も果たしています。

②自社メディアの影響力
LGGでは、自社メディアを通じて公開した分析や調査レポートが多数のプレイヤーからの高い支持を獲得しており、日本市場に対する高い影響力を有しています。

実際、22年5月時点でLGGが発行した「STEPN(ステップン)」の定期レポートは、リーチ数が1,021,803人に上るなど、すでに市場における一定の地位を確立しています。

③強いファンコミュニティ
LGGでは、TwitterやDiscordの運用方法をはじめとした「ギルドメンバー養成講座」を開催しており、日本市場においてファンコミュニティを拡大するという機能を果たしています。

④スカラーシップの機会提供
スカラーシップとは、LGGがエコシステムが適切に拡大するであろうゲームプロジェクトの精査を実施し、ギルド側がゲームプレイに必要なNFTを購入、そのNFTをプレイヤーに無償で提供し、収益をギルドとシェアする仕組みのことを指します。

LGGでは、このようなスカラーシップの機会を社会的に弱い立場にあるシングルマザーの方々に提供することで、世界や日本の貧困解決を目指しています。

⑤ゲームテスターの養成
LGGはプロゲーマー養成機関を有しており、Game-Fi専用のテスターを養成し、ゲーム企業に提供しています。

⑥LGGトークン
LGGでは「LGGトークン」という独自トークンを発行しており、プレイヤーはLGGトークンをステーキングすることで、LGG DAOのメンバーになることができます。

また、ステークしたLGGトークン数に応じて、ステーキングリワードや限定NFTの割り当て、トークンのエアドロップなどを受けることが可能です。

2-2.サムライギルドゲームズ(SGG)

SGG
「サムライギルドゲームズ(SGG)」とは、22年4月1日に国内でリリースされたばかりの比較的新しいゲームギルドです。SGGでは、NFTゲームの初心者でも月数万円からの利益を上げられるようなサポートを提供しているほか、運営や上級者プレイヤーからのゲーム情報の共有を完全無料で受けられるなど、誰もが安心してNFTゲームに参入できる環境が整備されています。

ここからはSGGの特徴について解説します。

①情報共有を無料で受けられる
SGGでは、NFTゲームに関するさまざまな情報共有が無料で受けることが可能です。特に、SGGのDiscordにはコンテンツごとにあらゆる情報がシェアされているため、初心者プレイヤーであってもプレイに必要な情報を入手することができます。

また、上級者プレイヤーも多数在籍しているため、何か分からないことがあればすぐに質問できるという点もメリットの一つとなっています。

②教育プラットフォーム
SGGでは、NFTゲームのプレイだけでなく、ウェブ業界の知識が身に付く教育プラットフォームも整備されています。

そのため、プレイヤーはゲーム内攻略のサポートはもちろんのこと、NFTゲームを創るクリエイターになるための教育サポートなどを受けることも可能です。

③スカラーシップ制度
SGGではスカラーシップ制度の提供も行われており、プレイヤーは初期投資のリスクを負うことなく、NFTゲームを始めることができます。

④先行特典を得られる
SGGでは、メンバー限定で複数のゲームタイトルの先行特典を得られるチャンスが存在し、新作ゲームの先行プレイなどをはじめとする、プレイヤーにとって嬉しい特典が多数提供されています。

2-3.イールドギルドゲームス・ジャパン(YGG Japan)

YGG
「イールドギルドゲームス・ジャパン(YGG Japan)」とは、世界28カ国において約10万人を超えるプレイヤーと3万人を超えるスカラーを有する世界最大のDAO型ゲームギルド「イールドギルドゲームス(YGG)」の日本向けコミュニティのことを指します。22年3月24日にスタートしたばかりのYGG Japanでは、日本のプレイヤーを「Play to Earn」のさらに先にある「Play and Earn」の世界へ導くことを目的として、さまざまな活動を行っています。

ここからはYGG Japanの特徴について解説します。

①オープンギルドネットワーク構想
YGG Japanは「オープンギルドネットワーク構想」を掲げており、さらに多くのギルドが生まれ、規模を拡大していくための協力を行う組織を目指しています。これを実現するため、ギルド向けツールの開発やコミュニティ形成ができるプラットフォームおよび関連メディアの立ち上げなどの準備を進めているということです。

また将来的には、日本のプレイヤーが快適にNFTゲームに触れられ、コミュニティが形成できるようになるほか、日本のIPやゲームを世界に向けて発信できるようになるということです。

②「Play and Earn」の実現
前述の通り、YGG Japanでは「Play and Earn」によって、NFTゲームがプレイヤーの生活の一部となる世界の実現を目指しており、日本のすべてのゲームプレイヤーによりアクセスしやすいコンテンツを提供していくとしています。

③スカラーシップ制度
YGG Japanにおいてもスカラーシップ制度の提供が行われており、ゲーム初心者でも安心して参入できる環境が提供されています。

③まとめ

ゲームギルドは今やNFTゲームのプレイに欠かせない存在となっており、日本国内におけるゲームギルドもそのサポート範囲をますます拡大しています。

一口にギルドと言っても、それぞれに目指している構想が異なるため、今回紹介した内容を参考に、自身に合ったギルドを見つけてみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12