トークンを駆使した地域振興:南沖縄のアドベンチャーツーリズムとサステナブルな地域開発

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ブロックチェーン技術を利⽤したトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を提供する株式会社フィナンシェは、地球と人のウェルビーイングを考え実践する、アースデイアクション沖縄実行委員会による「アースデイアクション沖縄」の始動と、トークンの新規発行・販売を4月21日から開始しました。

このプロジェクトは、「Web3」をキーワードに、沖縄県を先駆けとして、全国各地の都道府県を連携していく挑戦です。今回はその第一弾、南沖縄における地域振興とアドベンチャーツーリズムの発信を核にしたサスティナブルな取り組みの特色と、FiNANCiEというトークン発行型クラウドファンディングサービスについて解説します。

目次

  1. アースデイアクションとは
  2. 南沖縄エリアの「アースデイアクション沖縄2023」の取り組み
  3. 「アースデイアクション沖縄2023」について
    3-1. 「アースデイアクション沖縄トークン」の役割とは何か?
  4. トークン発行型クラウドファンディング「FiNANCiE」とは
    4-1. FiNANCiEのコミュニティトークンとは
    4-2. 暗号資産フィナンシェトークン(FNCT)とは
    4-3. 「アースデイアクション沖縄トークン」保有の特典
  5. まとめ

①アースデイアクションとは

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皆さんは「アースデイ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?1970年4月22日、アメリカで開催された環境問題を討議する集会を記念して生まれたアースデイは、地球の環境に対する認識を深め、感謝の意を示し、そして具体的な行動に移す機会として全世界に知られています。現在では150カ国以上が参加し、世界規模のイベントとなっています。

地球温暖化の防止に向けた取り組みは、温室効果ガスの排出抑制や再生可能エネルギーの利用推進といった大規模な施策だけではありません。実は、私たち一人ひとりが日常生活の中で行う小さな行動、例えばゴミ拾いや自転車通勤、環境に関連したイベントへの参加なども、地球環境保全に貢献しています。

「アースデイアクション」はそのような一人ひとりの行動を支援するために、2022年秋に設立された団体です。この団体の存在理由、つまりパーパスは、地球と人々の幸福(ウェルビーイング)を実現することにあります。それは4月22日のアースデイだけでなく、一年を通じて、私たち一人ひとりが持てる力を結集し、全国各地での行動(ボトムアップアクション)を支援しています。2023年は沖縄から始まり、大阪での開催を続け、2024年には京都と横浜でも開催する計画が立てられています。

②南沖縄エリアの「アースデイアクション沖縄2023」の取り組み

「アースデイアクション」の考え方を基に、地球と人の幸福を追求する活動を支援するプラットフォームが、「FiNANCiE」で展開されています。この新たな取り組みは、人々の自発的な行動や連携を促すためのもので、沖縄県を皮切りに全国の都道府県を巻き込んでいくWeb3プロジェクトとして始まりました。

このプロジェクトの第一弾として名乗りを上げたのが、南城市と八重瀬町を含む「南沖縄エリア」です。サスティナブルな地域作りの一環として、地域の住民と自治体が連携し、FiNANCiEのコミュニティと共に、地元の漁師(海人/うみんちゅ)に新たな雇用機会を提供する「フラッグシップ艇事業」の立ち上げに取り組んでいます。

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このフラッグシップ艇事業では、現地の海人が航海の案内人となります。サーフィン、フィッシング、スタンドアップパドル(SUP)、ヨガ、無人島でのBBQなど、さまざまなアクティビティを手ぶらで体験できます。また、地域の歴史について学ぶことも可能です。このプロジェクトは、トークンエコノミーを活用した新たな形のアドベンチャーツーリズム(以下、AT)の発信地として、国内外からの注目が集まることが予想されています。さらに、世界に5つしかない「ブルーゾーン」の一つである沖縄において、その特性を最大限に活かすことを目指しています。

③「アースデイアクション沖縄2023」について

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「アースデイアクション沖縄2023」は、「アースデイアクション」の全国普及を目指すキックオフイベントであり、沖縄における環境に配慮した持続可能な活動の推進役となるものです。活動の地として選ばれた南沖縄は、未だ豊かな自然が保たれており、また沖縄特有の歴史と伝統文化の継承に力を注いでいます。初めての取り組みとして、南城市と八重瀬町を中心に以下の二つの活動を推進するため、「アースデイアクション沖縄トークン」の発行を予定しています。

  1. AT事業の立ち上げ:
    行政、民間、現役ウミンチュ(海人)が一丸となり、アクティビティ、自然、文化体験という3つの要素から2つ以上を含む旅行プログラムを組み立てます。
  2. ブルーゾーンの体現:
    世界で5つの地域だけが認定されているブルーゾーン。ここは健康で長寿の人々が多く暮らす地域で、私たちはその理念を実現するエリア作りを目指します。

3-1. 「アースデイアクション沖縄トークン」の役割とは何か?

「アースデイアクション沖縄トークン」は共創型コミュニティ、いわゆるDAOに参加することで、二つの目標達成に向けたコンテンツ開発や特典提供、そしてコミュニティとの交流を通じて、持続可能で地球に優しい地域づくりと、関係人口の増加に楽しく寄与するためのものです。

「アースデイアクション」が目指しているのは、地域住民の生活の質と環境保全の両立です。そのために、地域の歴史や文化を尊重しながら、公民一体となった持続可能な取り組みを推進します。

トークンを購入して頂いた支援金は、「漁船を活用した滞在型アウトドアツーリズム」というAT開発の中心的な部分の事業資金として活用されます。この事業から得られる収益の一部は、トークンの価値を向上させるために再投資され、トークン保有者の皆様には中長期的な保有メリットを感じていただけるように構築する予定です。

④トークン発行型クラウドファンディング『FiNANCiE』とは

FiNANCiEとは、2019年3月7日に国内のブロックチェーンカンパニーである株式会社フィナンシェによってローンチされたクラウドファンディング型プロジェクト支援サービスで、ブロックチェーンを活用したファントークンのやり取りができる点に特徴があります。

プロジェクトオーナーはファントークンの販売でサポーターを集めてコミュニティを形成し、サポーターはファントークンを利用してコミュニティ内限定のプロジェクトへの参加や、特典の受け取りができるようになっています。

従来のクラウドファンディングサービスとは違い、価格が変動し売買できるトークンの運用や継続的なプロジェクト企画・支援が可能となっています。そのため、FiNANCiEは資金調達に留まらずファンコミュニティの活動をより活性化させるプラットフォームサービスとして期待されています。

4-1.FiNANCiEのコミュニティトークンとは

FiNANCiEでは「トークン」が、プロジェクトの運営チーム(クリエイター)と支援者(共創者)をつなぐ役割を果たしています。このデジタルアイテムはポイントのように一定の数量を持ち、その価値(価格)は需要に応じて変動します。

プロジェクトのオーナーはトークンを発行し、その売上を資金調達の一部として活用します。トークンを購入した支援者は、その購入金額に対応する数量のトークンを支援の証として手に入れます。そしてトークン保有者は、オーナーのプロジェクトを続けて支援するだけでなく、コミュニティの一員として投票権や抽選参加などの特典を得ることができます。

さらに、トークン保有者が増え、それぞれがプロジェクトに価値ある行動を起こすことで、トークンの価値が高まる可能性が生まれます。これはプロジェクトを継続的に支援する動機付けとなります。また、初回のファンディングが終わった後に開設されるマーケットプレイスでは、トークンの売買(二次流通)が可能となり、コミュニティ内でトークンを贈り合うこともできます。

さらに、このコミュニティトークンを継続的に保有することで、プロジェクトが提供するさまざまな「限定特典」を享受することができるようになります。その上で、トークンを保有し続けることで、株式会社フィナンシェが発行する暗号資産「フィナンシェトークン(FNCT)」を毎月獲得する機会も得られます。

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4-2.暗号資産フィナンシェトークン(FNCT)とは

FNCTは、イーサリアムのブロックチェーン技術を利用して発行された暗号資産(仮想通貨)で、FiNANCiEのプラットフォームトークンとして位置付けられています。これは、コミュニティの持続的な成長とグローバルエコシステムの拡大を促すための手段となります。

FNCTはFiNANCiEのプラットフォーム上で活動を続ける人々のためのメディアとして設計され、コミュニティを活性化する活発なサポーターへの報酬となります。

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例えば、「コミュニティトークンホールディング」という機能が挙げられます。これはFiNANCiEのランキングで上位に位置するコミュニティに報酬として提供されます。ランキングはコミュニティの活動の活発さやコミュニティトークン(CT)の価格など、多角的な視点から決定されます。そして、コミュニティに分配されるFNCTは、長期間CTを保有するユーザーにより多く配られます。

さらに、FiNANCiEの収益の一部を利用したBuyBack&Burn(買い戻し&焼却)や、エコシステム全体のガバナンスへの参加など、エコシステム全体に影響を与える機能も備えています。

4-3. 「アースデイアクション沖縄トークン」保有の特典

今回開始するファンディングでトークンを購入することで、その金額に応じた数量のトークンを手に入れることができます。さらにそのトークンを保有することで、「ウミンチュ(船長)」や「運営会社」「地域の事業者」と協力して提供する様々なATのコンテンツ(ボートでのサーフィン、ヨガなど)を優先的に利用することができるのが特徴です。ファンディングが終了した後も、継続的にトークンを保有しサポートを続ける方々への追加特典も計画しています。

以下に、FiNANCiEクラウドファンディングで支援した際のコース内容を示します。

トークン獲得コース 獲得トークン数:

  • 5,000pt分 〜 495,000pt分

トークン獲得コース 支援特典:

  • トークンホルダー限定コミュニティへの参加(※)
  • オーナー主催の投票企画や抽選応募への参加(※)
  • アースデイアクション主催のイベント運営参加権(※)
  • 地域アクションの情報先行アクセス権(※)
  • 基本コンテンツ利用権/トークン保有量に応じた割引権(※)
  • 初回販売記念オリジナルNFT(アースデイ・パスポート沖縄)
  • 那覇⇔南城間の送迎サービス(6名まで/1回)(※)
  • 特別コンテンツ久高島満喫チケット割引券(※)
  • (※ トークン保有が条件)

⑤まとめ

地球温暖化の影響により、美しい自然を持つ観光地がその魅力を維持することが難しくなっている場所があります。このような状況を改善するために、Web3.0技術を活用した自然環境の保全が重要な注目を浴びています。

南沖縄の事例は、トークン発行を通じたクラウドファンディングと「アースデイアクション」を組み合わせることで、楽しみながら環境保全に取り組むという新たな取り組みです。環境問題は自分たちの問題であり、多くの人がイベントやコミュニティへの参加を通じてこのプロジェクトを持続させていくことで、環境への配慮を深めることが期待されます。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。