先週末のビットコイン相場は大幅下落。特段大きな材料のなかったビットコインだが、一時急激な急落を見せており、56,000ドル台から、42,000ドル台半ばまで突っ込む展開に。当然ながら下落スピードも早過ぎたことから、大幅反発しており、50,000ドル手前まで反発後、上値が重く推移している。

今回の急落に特段材料がなかったが、市場の動きを見ると、Bitfinexからのフローでスタートしているようで、その後他の市場に波及した模様。市場では13億ドルものビットコインが清算された模様で、多くのロンガーがストップアウトした様子。
仮想通貨市場もビットコイン主導で大幅下落しており、長期的なスパンで見ると押し目のタイミングがきたという判断ができるか。この下落のタイミングでエルサルバドルは150BTCを追加購入しており、引き続き押し目買いを行ったと公表されている。
ビットコインは個人的に現物の保有額を増やしており、引き続き下落する場合は淡々と積み増して行きたい。
米国市場はハイテク銘柄を中心に下落する動き。米国債10年金利も1.35%まで低下しており、米ドルは対主要通貨に対して下落しており、ドル円はリスク回避の動きか112円台まで下落する動きとなった。
注目された雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回る結果となったものの、失業率は前月の4.6%から4.2%と低下する動きとなっており強弱混在の結果。労働市場の逼迫している状況は変化しておらず、インフレ懸念は残されたままとなった。
オミクロン株の影響により市場は不透明感が出ているものの、あまり強い致死率とはならないと判断された場合リスクアセットは再度回復する動きとなるため、週明けのオミクロン株のアップデートだけは注目しておきたいところ。足元はFRBの早期利上げ観測が残されたままであるため、ここに修正が入るとなるかがポイントとなる。
個人的にはオミクロン株によって政策の変更を迫られる可能性があることから、どちらに動きてもおかしくないため、ドル円も112円付近まで下落したらロングで攻める程度で構えており、無理なエントリーは引き続き控えていきたいと考えている。12月は無駄なことはしないほうがベターな月でもあり、流動性が低下する月のため、「休むも相場」という格言を忠実に守っていくのがいいのではないか。
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中島 翔

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