米国の2大金融規制当局が、今月6日に仮想通貨に関する公聴会を開催すると発表した。SEC(米国証券取引委員会)のジェイ・クレイトン委員長とCFTC(米商品先物取引委員会)のクリストファー・ジャンカルロ委員長が会談し、市場規模を拡大していく仮想通貨をめぐる詐欺リスクや、ICOへの規制について説明する見通しである。
SECといえば、先月末に6億米ドル以上を調達したとされるICOを差し止めたばかりだ。ICOを行ったアライズバンクが当局に登録せずに個人投資家から不当に資金を調達したとされ、同社の共同創業者も告発されている。SEC執行部は、新興のデジタル金融市場で起こる不正から投資家を守るために総力をあげると述べた。
SECとCFTCは、他地域の規制当局とも協働して仮想通貨市場に透明性と安全性をもたらし、詐欺などの犯罪リスクを減らすために引き続き働きかけていく方針だ。
ビットコインをはじめとした仮想通貨は、先週開かれたダボス会議(世界経済フォーラム)でも注目を集めた。3月19日と20日にブエノスアイレスで開かれるG20会議では、世界的に広がる仮想通貨への規制が議題にあがる可能性は高い。
6日、立法権限を持つ米上院での公聴会でどのような議論が交わされるのか、注意深く追っていきたい。
【参照サイト】仮想通貨、グローバル規制の足音 米上院、2月6日に公聴会開催へ
【参照サイト】SEC Freezes Crypto Assets of $600 Million Initial Coin Offering
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法(BTC)
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